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使っちゃいけない言葉が増えてきた件について

『【乞食速報】墓が無料!急いで、死ね!』

この疾走感溢れるスレタイがやたら好きで、10年経った今でも胸に刻まれてる。タイムパフォーマンス(タイパ)なんて言葉が流行り出したとき、「タイパ気にするなら、いっそ生きる意味もないからさっさと死ぬのが最高のタイパだろ」なんて子供じみた返しを見るたびに、『【乞食速報】墓が無料!急いで、死ね!』の切れ味を思い出して「まだまだだな」なんて一人で思っている。

それにしてもいつの間にか「死んだ」みたいなワードが、言わないほうがいいタブー語になってきている。(そりゃそうなんだけど)

ゲーム実況動画の字幕編集でも、実況者がミスしたときに「死んだ〜!」なんてコミカルに叫んでいても、字幕には「死んだ〜!」ではなく「4んだ〜!!」と伏字になってたりする。
もちろん「死んだ」は忌み言葉としてなるべく避けるのがいいし、日常会話では私も控えてる。でも、ゲームしているときは脳のリソースが「美しい日本語」に向かっていないせいか、つい「死んだ〜!」なんて言ってしまうし、時には「死ね〜〜い!」(極力ポップに)と叫んでしまったりする。

これはもちろん、知り合い同士でだけのやりとりだけど、傍から見たらあまり良い光景ではないのもわかる。
ただ、発している身からすると、ゲームの熱中ぶりゆえに出てしまった純度100%の魂の言葉なのだ。
だから、こういった断末魔の魂の叫びが字幕で伏字やピー音になると、少しもったいない気がしてしまう。
もちろん、度が過ぎればそれはそれで配慮が必要だろうけど。

むしろ極限まで緊迫した場面で、きれいな言葉で断末魔をあげる人がいたら「本当に育ちが良いんだな」って感心してしまう。
だいたい好きになる人はこういう言葉の端々で「育ちの良さ」が垣間見えるタイプだ。

ちなみに最近、私は「死んだ〜!」の代わりに「アボーン」と言ってる。「アボーン」、なかなか良くない? けっこう自然に出るようになってきたし。「死ね〜!」の代わりは「逝ってよし!」でいこうと思う。

最高すぎるな。藁。

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