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俺に必要な経験をください

始まりがあれば終わりもあります。

1ヶ月ほど前に映画「THE FIRST SLAM DUNK」の国内での上映が8月31日までと発表されました。悲しい。でも仕方がない。

公開されたのは2022年12月3日。初日に観に行ったのであれから8ヶ月も経つことに驚きつつ8ヶ月も公開していた人気の高さにファンの熱量の高さを思い知らされます。

この上映終了のニュースを目にしてから絶対にもう1回行こうと思っていました。そしてその日が8月30日にやってきました。なんとか間に合った。

劇場は満席。何が驚いたかって女性の比率です。水曜日のレディースデイだったこともあると思いますが8割が女性。しかも若い。アイドルのライブに持っていくようなキラキラのうちわを持ったリアル流川親衛隊や湘北のジャージを着た10代女子の姿もありました。スラムダンク旋風恐るべし。

映画を劇場で2回観るっていつぶりだろ。座席は1番後ろの真ん中。早めにチケットを予約しておいたので自分的特等席で観ることができました。

ストーリーが分かっていてもその世界観にすぐ没入します。映画の主人公は宮城リョータですが2回目となる今回1番印象に残っているのは沢北のセリフ。

『俺に必要な経験をください』

No.1高校生・山王工業のエース沢北は高校バスケットでやることはもうない。インターハイ前に神社にお参りをしてこの言葉を呟きます。漫画では出てこないんです。このセリフは。

そして山王が湘北に負けた時に堂本監督が言うこのセリフ。

『「負けたがある」と言うのが いつか大きな財産になる』

胸きゅーんとなります。堂本監督の言葉をより引き立たせてくれるんです。井上先生、あなたどんだけ感動させてくれるんですか。

私はスラムダンクの1番の魅力はいつ読み返してもそこに学びがあるということだと思っています。

それが今回は沢北のセリフだったということです。つまり私もいま経験したことない何かを欲しているということかもしれません。

映画が終わった後に5人の声優陣と井上雄彦先生の舞台挨拶の映像を見ることができました。

その中で分かったことが1つ。

この映画「THE FIRST SLAM DUNK」は公開まで内容が明かされていませんでした。噂では山王戦なんじゃないかと。そういうレベルのみ。

井上先生がなぜ山王戦であることを明かさなかったかと言うと、これはプレゼントだからだと。

誰かにモノをプレゼントする時は包装して贈ります。その方がドキドキ感ワクワク感があるから。

だからこの映画も包装した状態で公開を迎えたかったということなんです。

井上先生にはもう本当にありがとうとしか言えません。ファンのために色々考えてくれています。

また喜ばしい話もしてくれました。冬頃にはDVD・Blu-rayにして世に出すとか出さないとか。そんな話にもなりました。これは絶対に手元に残しておきたい。

スラムダンクという作品は我が人生のバイブルです。

負けっぱなしの人生ですが、これがいつか大きな財産になることを夢見てまた歩いていきたいと思います。

※写真は来場者特典グッズのメガホンです。

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