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高尾山って本当に初心者向け??

ここ数年「今年やりたいことリスト100」というものを作成しています。その中の1つ「富士登山」に向けて動き出しています。

日本人なんだから富士山に1度くらい登ってみたいというよくある願望。

登山を経験したことなんて皆無に近い。富士山に登るのがどれくらい大変なことなのか全く分かっていません。

だって外国人観光客が超ラフな格好で登っているし小学生が親と登っているニュースも見ます。

だから「え、富士山?」「まぁイケるでしょ。健康だし」なんて軽く思っていたりします。でもきっとこういう奴が1番痛い目に遭う。

という想定をして、まずは練習がてら初心者向けの登山として有名な高尾山を登ってみることにしました。

高尾山ならまあ余裕でしょ。軽い運動運動。だって登山っていうかもう観光地のイメージだし。

ネットで高尾山について調べてみるといくつかルートがあるようです。

初心者向けの「1号路」をチョイス。登り100分。下り80分と書いてある。オッケー。いざ出発。

二子玉川のモンベルで買った登山道具を身にまとい気持ちよく歩を進める。

緑がいっぱい。昼から雨予報だけど今のところ天気良好。

一気に登っちゃおうと意気込んでいるとものの10分歩いただけで息切れ。

え、マジっすか? こんなキツいの?

汗もダラダラ。この感じで100分は無理ゲー。1回止まった後は50メートル歩いたら休憩するペースが続きます。

これしんどすぎる。誰だよ高尾山が初心者向けって言ったやつ。

息を切らせながら休んでいると上から軽快に降りてくる人がいる。推定70歳の男性。しかも走ってる。これが現実か。不甲斐ない自分。

この体力で富士山なんて絶対ムリだ。なにがご来光が見たいだ。あの外国人観光客はきっとプロのアスリートで何かの大会で日本に来てる体力おばけなんだ。子供たちもきっと町一番のスポーツ少年で一般人のおれとは違うんだ。

もう頭の中は言い訳と自分を慰める言葉のオンパレード。

そんな時、ふとミスチルの歌が頭をよぎる。

「高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな」

終わりなき旅の一節。しんどいけど一歩ずつ山頂に向かっていることは事実。大丈夫。前に進んでいる。ありがとう桜井さん。

なんとか半分くらい来たかなというところで隣にある道から涼しい顔をした人が歩いている。ケーブルカーでここまで来た人だ。

ちくしょー。こっちのツラさも知らないで。ここからあいつらは痛い目に遭うんだ。高尾山をなめるな。

しかしケーブルカー前と後では高尾山のツラさは全く違った。

ただ気持ちがいい風景が楽しめる山に変貌。

ケーブルカーをあそこまで作る理由もわかります。

山頂に無事到着。清々しい。達成感を味わう。

天気がよくなかったので景色は微妙でしたが下から登ってきた自分にとりあえずお疲れ様と言いたい。

カロリーをだいぶ消費している体。山頂の山小屋でとろろそばを流し込みます。

30分ほど休憩し下山。そして天気予報通り雨。土砂降り。でも大丈夫。モンベルで買ったレインウェアが助けてくれる。

ネットには下山は80分くらいと書いてありましたが1時間くらいで麓に到着。

体びしょびしょ。いや〜疲れた。そのまま高尾山口駅にある「高尾山温泉/極楽湯」で体を癒します。

翌朝。下半身中心に筋肉痛。富士登山のいい練習にはなりましたが高尾山をなめちゃいかん。

登山はよく人生に例えられます。高尾山から学びました。油断は禁物。まずは己を知ることが大切。

それにしてもこの感じで富士山登れんのか? 不安しかない。

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