① 1995年発売ヴィンテージ ・サンプラーでChillHopを制作した話 ▶︎ YAMAHA SU10
演奏動画を撮影しました。
楽曲は
YAMAHAが1995年に発売した
サンプラー『SU10』で制作したChillHop
です。
本記事では
低スペックなサンプラーを使ったChillHop(LoFi Hip Hop)の作り方をシェア
します。最大サンプリング時間モノラル39秒(Long mode)、同時発音数4、シーケンサーなし等の制約の中で素材の作り方、組みあわせ方法、いかに展開させていくかをお伝えします。
2024年現在から約27年前の大学生の頃に購入した
SU10を使って
まじめにChillHop制作に
向きあった記録
としても執筆します。
非常にマニアックな内容になりますが、何かの参考にしていただければうれしいです。
【 SU10のスペック 】
▼SU10についてはこちら
YAMAHA公式サイト
主なスペック
電源は単3乾電池6本で駆動可能です。
分かりやすく比較するためにElektronが2017年に発売したDigitaktのスペックを抜粋して記載します。
比較するのも酷な話ですが、SU10だけを使って曲制作を行うのは実用的ではないとすら思えてきます。
【 なぜSU10で制作しようと思ったのか 】
時代が異なる機材を使うことは創造性を刺激してくれて意外な発見があるかもしれない
と個人的に思ったからです。また、2024年現在SU10だけを使ってChillHopを作っている人が少なそうだったので、チャレンジしようと思いました。
【制約のある中で曲制作 】
初心者の方にはおすすめできませんが、もし音楽制作に慣れてきたら
制約のある状況で創作すると自分のポテンシャルを発揮できる可能性が高い
と思います。(玄人以外の方にはSU10はオススメできませんが…)
あくまで個人的な考えですが、選択肢が多ければ多いほど、悩むことが増えるのと、表現がぶれたり、個性を出しにくいように思います。
例えば、DAWのプラグインが多すぎてどれを使えば自分らしい音作りができるのか分からなくなったり、機材が多すぎることで、ひとつひとつの機材の特徴を深くまで理解せずに使ってしまうなどです。
もしオリジナリティが出せなくて悩んでいる方は、機材やツールの選択を絞ってみることも解決策のひとつです。
機材を増やすことよりも、
ひとつの機材をこれでもかと深掘りしていくと、今まで気づかなかった発見があります。
それを活かすことで、
自分らしい表現を音楽に取り入れることができる
と思います。
そう考えると、機材選びはとても重要です。
安いからと言ってついつい値段で機材を買ってしまったり、今はまだそれを扱うスキルじゃないなと思って、本当に欲しい機材ではないものを妥協して買ったりなどあると思います。(筆者自身これまでそういうことが度々ありました…)
またSNSに投稿されている機材の動画が非常に魅力的にうつり、本心では欲しくないと分かっていてもついつい買ってしまい、結局使わなくなるなんてこともあるかもしれません。
重要なのは、
自分の能力を高めてくれる
機材を見極めたあと、
値段が高くても
本当にほしいと
心から思う機材を買い
その機能を味わいつくすこと
です。そうすることで自然と自分らしさが作品に投影されていきます。
そうは言ってもそれぞれお金を使える限度はあると思いますので、少し無理したら買えるくらいがちょうどいいと思います。
あまりに無理をすると、経済的な不安や恐れが強くなりすぎて、音楽制作どころではなくなり、逆効果です。
毎日が楽しくなりそうな機材を手に入れることができるなら、その選択はベストだと思います。
次回はLoFi Panda3を使って素材を作った後、SU10にサンプリングしてなど具体的な内容を書いていきます。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
追記:
この記事を書いた後、SU10にPA-3BのACアダプターを接続して電源を入れたところ、電源がつかない状態になりました。その直後にACアダプターから煙が出てきたので、接続をはずしました。
原因は内部の劣化だと思うのですが、ACアダプターが壊れました。ひとまず電池を入れてSU10を駆動させると正常に動いたので、ほっと安心しました。(火事にならずによかったです…)
調べるとACアダプターのPA-3Bは現在販売しておらず、互換品として同じ仕様のPA-3Cが販売されているようです。(もし購入される際はご自身でもお調べになってください)
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