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書棚の整理〜アジャイルへの回想〜

 いつかのアジャイル関連イベントで紹介された本。古い本ですが今も通ずるものがあるのではと思い久しぶりに読み返してみました。備忘録も兼ねて目に止まったところを書いてみます。

 裏表紙には「2009年9月10日 1版1刷」とあります。当時、イベント終了後に購入しました。

 本を読んで現在に照らし合わせながら、こういうことについてのヒントがありそうだと思ったこと3つ。
 ・やるべきと分かっていることをやれるようにしたい
 ・リーダーとして組織やチームをよりよい状況にしたい
 ・気づいた人が持ちたいマインドセット

 以下、文中できになった箇所を引用しながら思ったことを書いていきます。

取り組みの効用を継続的に得るために、活動を特別なイベントではなく、日々の習慣にしなければならない

第1章より(一部要約)

 旧来のプロセスを存続させた上で、日常の活動とは違う新たなイベントを取り入れても定着させることが難しいものです。プロセスやプラクティスを取り入れるときは、日々の習慣にできるように明確で簡易なものになっているか、と自問したいと思います。

変化に対する唯一最大の障害は「いまのところ大丈夫」と感じることだ

第1章より

 新たな学びや気付き、改善案が出ないレトロスペクティブのようなものでしょうか。文中には、リーダーの役割として「現状に不完全なところがないか注意をうながす」とあります。スクラムにおけるスクラムマスターの視点に近いものと感じました。

 成功に欠かせないのは、つまずいたくらいで挑戦をやめず、つねによりよい状態をめざして全力を尽くす意欲をもちつづけることだ

第3章より

 失敗から学びカイゼンを継続することを忘れずに。

 私の目標ではなくあなたの目標を追求することになると成果は上がらない

第11章より

 「あなたは考える人、私は作る人」のようになってしまっては正しいものが作れない、ということだと解釈しました。

改善の道へ進み始めるためには、目前の小さな改善に焦点を当てるべきだ

第11章より

 改善する取り組みを始めようと思ったら、小さな一歩を踏み出してみる。遠くに見えている壮大なゴールまでの道のりは見通せなくても、まずは目前の小さな改善を一つでも。

 アジャイルのイベントで出会った本のうちの1冊。14年振りに手にとり当時の記憶に少し触れられたような気がします。当時のイベントで紹介していただきありがとうございました!



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