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楽しいライブイベント

これまで、DevLOVEをはじめとする数々のイベントに現地で参加する機会に恵まれた。XP祭りやオープンソースカンファレンスは某大学構内で。アルコール片手の技術系トークイベントはライブハウスで(参加費はワンドリンク代込み)。各社のロケーションで開催されるセミナーや勉強会。その時々に取り沙汰される開発言語やツールのセミナーはお土産があり…。今も大切に持っているものがこれ!

Javaチップを組み込んだ指輪「Java Ring」

このリングが作られたのは・・・
「Java Developer Conference 98 Tokyo」!?
https://internet.watch.impress.co.jp/www/article/980528/ring.htm

さて、
この記事は、DevLove AdventCalendar 2022 20日目の記事として書いている。

なぜ長きに渡りイベントに参加し続けているのかというと…それは参加することが楽しいから。リアルタイムに、できれば開催される現地で参加したい。そう思うのはなぜなのか、いったい私は何を楽しいと感じているのか。改めてふりかえる機会をくれた DevLOVE AdventCalendar に感謝!

冒頭に書いたイベントへの参加といっても、私は遠巻きに見ていることが多く、ライブハウスに例えると最後列で立ち見している心持ちだった。

今の流行り病が広まる前は現地開催が当たり前で、往復の移動時間を含めた時間帯のスケジュールを確保した上で、時間と費用をかけて移動。暑かろうが寒かろうが、その日その時その場所に行かなければイベントに参加できなかった。

オンライン開催が当たり前となった今、参加者に課せられる制約は減った。環境と開催時間帯のスケジュールが確保できれば気持ち一つで参加できる。さらに、後日アーカイブが公開されるイベントは、視聴するハードルがさらに低い。

日々忙しく過ごし、多様なものごとにコストを割かなくてはいけない私たちにとって、より多くのイベントの内容に触れやすくなったことは喜ばしいこと。それは疑いようがない。

しかし、オンラインでの参加となると、どこか物足りなさを感じる自分がいる。登壇者の話を聞いて勇気をもらったり心が熱くなったりする。得られた気づきを実践しようと持ち帰る。そう、有益な時間であることは間違いない。次回も参加しようという思いが無くなるわけでもない。

翻って、現地で参加するということ。
それは、共通の何かを見たり聞いたり感じたりするために、時を同じくして同じ場所にいようという意思を持ち、時間と空間を共有するということ。

交通機関で移動している時間は現地への思いを馳せる。到着後に現地への道のりを進み、構内の階段を上る。パンフレットの肌触りと1枚1枚の重さを手に、主催者たちの思いを想像して会場のセッティングを眺める。参加者の高揚した声を耳で受け止めながら、座席を見渡して居場所を定める。現地で参加する過程で、意識してあるいは無意識に感じ取るものは、講演やトークが始まるずっと前から体に入り込んでいる。そして講演やトークが終わったその後も、イベントで見聞きした内容と共に体の中で生き続ける。

見聞きした内容から得られる気づきに加えて、その日その時その場所にしか存在し得ないものに包まれながら体内に取り込んでいる感覚。そう、この感覚が私は好きなんだ。この感覚が得られる状況を、私は楽しいと感じている。そしてこれは、イベントに限ったことではない。

取り込んだものが何であれ、取り込んだものから感じ取ったポジティブな要素が必ずある。その時点で気づいていなくても、感覚の性能は想像を超えるほど高く、そのとき考えたことや得られた気づきなどと共に記憶(というより記録)されて、何かの折に引き出される。将来、得られた気づきを思考するときの糧になり、新たな一歩を踏み出す勇気になる。

時間と空間を同じくすることは、単にイベントの内容そのものに触れる以上の効果が(私には)ある。その思いを心に、これからのイベントも以下の優先順位で参加したい。
 ライブで現地参加 > ライブでオンライン > アーカイブ

ライブハウスの最前列は叶わなくても、ステージ上の人たちの表情が見える場所に向かって一歩前へ。

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