見出し画像

役所も企業も事業はPDCAではなく、OODAループだ!特にターゲットのObserve(観察)が重要!

こんにちは。
今日はマーケティングに関わる事業の回し方の話です。

■PDCAなら多くの人がご存知でしょう。

PDCAの最大の欠点は、最初にPlanがあるところ。これを仕事に置き換えると、ちょっとした下調べで計画を立てること。製造業の生産管理システムを工場をチラ見して仕様を固めるようなもの。極論かもしれないが、国が考える国民向けのサービスが実際にはあまり役に立たない、もしくは非常に面倒で手間がかかるというもの、実態把握をしないまま計画するからだと言えます。

■数年前から、世界で流行っている?(詳しくは知らない)のが、OODA(ウーダ)ループです。

OODAループのいいところは、最初に

Observe(観察)

が来るところ。

生産管理システムの例で言えば、生産現場をしっかりと観察し、方向付けして計画を立てるということ。
国の事業では、国民をしっかり観察するところから始めるということ。

なんだ当たり前じゃないか!!と感じたと思います。そうなんです。大企業やお役所では当たり前のことがなかなかできていないんです。しかも日本人は一度決めたことから大きく改善したがらない、偉い人が決めたことにダメだしできない国民性。さらに一度取った予算は使い切らないと次は降りないというなんともおかしな慣習に縛られています。

だから、机上でおかしな計画を立てて、おかしいよなと思いながら制作してお金を使い、やめる・改善する時期も逸するということがそこらじゅうで起きてしまいます。

ターゲット(特定の市場や市民、国民等)を観察する、つまり同じ目線で寄り添うところから始めることを可能とするのがOODAループであると、私は解釈しています。

だから、あなたの会社や組織や役所で、おかしな計画がぱっとできそうになると、上司に向かって「検討不足です」と言いにくければ、「世界的には、PDCAではなく、OODAループのようです。今回の計画には観察がかけていますから、うまく行かない気がします。調査ではなく、観察をして計画を練りましょう」等と進言できるのではないかと思います。

それと、大袈裟に言いますと、日本の生産性が悪い1つの要因がPDCAで回していることだと思います。上からの指示ですぐに結果を出そうと、短期間の調査でさも売れそうな、市民の役に立ちそうな資料でごまかし、事業化してうまくいかない、つまり屍が累々の状態になること。一見計画を早く立てるから効率的と思われそうですが、適当な計画は上を説得するための(誤魔化すための)資料作りや内輪のレビューにかなりの時間を割くことになるので、結局実施までに時間を要し、その上失敗率も高くなります。

さらに困ったことに、事業の成功より自身の成果に重きを置いている人にとっては、すぐに計画に移れるPDCAの回し方が得なんです。

ついでに嫌味を言えば、政治家先生方も、新しい法案や制度を考えるなら、まずは、企業や支援団体の声を聞くのではなく、国民の観察から初めて欲しいです。というか当たり前のこと。今日の内容には余計でした(笑)。

もし、仕事でアイデアが浮かばないで悩むときは、「OODAループ、まずターゲットの観察から」を思い出してください。

以上ありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?