詩│陽炎


砂漠の中で
離ればなれになった
陽炎が揺らいでいた
声は、届いた
それは、歪められた
変な形で、届いた
イライラはした
そのイライラが
「怒っている」と
誤って届いた
それは誤解だと言った
そしたら君は、怖がった
君は
君には
何が見えていたのか

諦められなかった
たぶん焦っていた
想像で叫んだ
君は痛がった
ように見えた
弁明をした
君は無反応
に見えた
さらに付け加えた
興味がなさそう
に見えた
分からなかった
分からなくなって
僕は僕のために
全部をぶつけた
もう届かないと思った
そしたら言葉が返ってきた
「ごめんね、ありがとう」






きっと
近づけば
一緒にいれた


けれど
僕にも
怪物に見えた




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