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アイビー経営者からの教え〜企業理念の伝え方、とその真意〜

何のための事業か?何を実現するか?そのために何を大切にするか?

創業当時、創業者は常に覚えていると思います。
しかし事業の拡大とともに、浸透しにくいのもまた事実です。

30人の壁、100人の壁・・・などと言われる所以です。

今日は前職の会長がいかに徹底して「理念」を浸透させてきたか、また真意をお伝えします。

具体的にどのように徹底していたか

①会長より、ほぼ毎日本部スタッフへ現在考えていること、その経緯の共有
②会長より、毎週全社員へ直接メール(直接返事して、それへも回答する、そのやりとりは全社員に公になる)、内容は経営とは?商品とはなど多岐
③会長と、毎月全店長を集め3時間程度、世界・日本・鎌倉を囲む状況・鎌倉内の事の共有・議論
④会長室もないので、わからない時に直接伺うことが可能(一社員からメールも可)
⑤案件(クレーム・新商品)毎に、私たちの会社のミッション・価値観から遡って確認する
⑥毎年2回の全社員会議+ボーナス全社員手渡し
⑦これでも足りていないと感じられた時、突然の幹部集合や本部+α(30〜50人)での宴会・・笑
⑧他幹部の場合はこれに加えて、お昼ご飯+夜ご飯など

※備考
今思うと、商品企画・海外戦略は口出しはありましたが、
原則自由にやらせていただけました。その背景にある真意を以下でお伝えし、終わりたいと思います。

その背景にあった真意は何か?

① 失敗できるキャパ(財源的・精神的)があるか
世の中いいとこ取りはできず、会長もそれをご存知だったので、
「クリエイティブであって欲しい だから 失敗していい」と常にメッセージしていました。
多くの日本のスタッフは失敗を避ける教育で育ったので、これでも抵抗がある場合もありますが、私自身はそのように言ってもらえてのびのびと多くのことができました。

② 社員への感謝と愛
厳しいことも言いますが、これに尽きると感じます。

結局人を育てるのは、現場の経験しかありません。
そして人が育たないと会社は育ちません。

その点よく理解されて、人の成長を願っておりました。

もちろん今書いたように、会社のためかもしれませんが、
長く師事していた私から見ると、そんな小さな話でなく、
ご自身が石津先生から学んで感謝しているから、
その人のため・世の中のために尽くしたいから、
その人の成長が会長の喜びだったから、と感じています。

「皆さんが成長する学校のようでありたい」、と言っていたくらいですし、
優秀で意思のある子であれば、若くても「自由にやってごらんなさい」とおっしゃられておりました。

振り返って・・

小さいですが、個人で働くようになり、
そのように人に接する、誰かの成長を祈ってミスを許容することの難しさを痛感します。

手紙を書いて、感謝を伝えたいと思います。

佐々木真吾

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