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”アイビー経営者からの教え” 「マーチャンダイジングとは?」

商品企画は経営そのものです。何故でしょうか?

「次のSeason の商品企画ですが、未来予測です、誰にもそれが何かわかりません。売れるであろう商品を探す、市場の売れているかも知れないサンプルを購入する、それに手を加えて自社の来季の商品とする。
これは今までのアパレルの手法です。

もちろん、類似品が多発します。誰もがやっています。
これを全面的に否定はしませんが、この手法は「売れるかも知れない」で終わります。

やるべきは売れる商品ではなくて、売りたい商品に照準を当てるべきです。そして、それを売り切る力を持つことです。」

でも情報は集めたい、そんな時はどうすべきか。
市場だけではないんですね。産地巡りがそれに当たります。

「生地屋さんに集中している生地の傾向、縫製工場など、常に見て回って工場さんに流れている他社品を参考にしたり、そこから、情報を収集し確たる自信を持てるものそれが会社の方向に合致しているもの。それを決定して、売れる仕組みを構築するのです。
頭を下げて情報収集しなければなりません。」

これはつまり、経営です。
自社・他社・市場合わせて何を作るか=何を売るか決めていく。
どこも欠落しては不足になります。

「売れる仕組み作る」と書いてあります。「売れ筋を作る」、ではなく。
これが意味するのは、「売れるとは売れ続けるもの、追加の供給体制まで汲めていることと、販売網含め売れる流れが作れていること」です。

「シーズンの前から、自社の社員の教育 思いを同期させる行動
が全社的に盛り上がる必要があるのです。味方は社員です。」

これが販売網の整理です。そして結論です。

「全社的に大きな商品ポリシー・戦略思考・大枠から細部への思考回路が求められます。
結論のない戦いが私たちの商いです。謙虚にこの難問に正解を求め続けねばなりません。
正解は売るという強い意志、顧客様に喜んで頂ける・頂きたいと言う、
真剣な努力と決断
です。」

喜んでいただこうという強い意志と、そのために努力を惜しまず、最後はこちらが責任を持つ形(例えば在庫になってしまっても)で決断をする。
ここにマーチャンダイジング=経営ありです。

佐々木真吾

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