ある日本企業の悲喜交交〜前職で学んだこと〜②

みなさんこんにちは、真吾です。

前回は、第二新卒から前職へ入社した経緯までお話ししました。

今日は続きと、学んだことを少しでもシェアできれば嬉しいです。

0年目〜3年目

アルバイトで入社した私は、元々の性格と相まって、言うべきことをしっかり言う強気な新人でした。
アルバイト１週間後に、当時の採用してくださった上司に３ページ以上からなるレポートを送って「こんなふうな新人教育がいいと思う。僕だったらこうする」みたいな提案をしました。

それがなぜか？目に止まったようで、本社面接的なものに呼ばれ、そして遅刻して行きました。笑
話を伺うとちょうどMD的な仕事（数字の管理と生産計画）に欠員が出たため興味はあるか？と言う話。
その瞬間に、「理性と感性の両方を使える・・・これは私の好きなことだ」と確信し、即答したところ、次はSV（店舗統括）、そして会長の面接にいってほしい。と言われ、そちらは遅刻しないで行きました。笑

会長面接は、会長が話し続け、志望動機は聞かれず(当時の面接ではメインの質問のはずでした)、強みも聞かれず(これもメインのはず)、そして入社となりました。

入社当時は、哲学書を読んでいただけだったので、洋服の知識もなく、
打込作業・事務作業い終始する毎日でした。ねむかった。。！
ここで教えてくださった先輩が、その後もずっとチームを組むことになる、大ベテランで細やかな仕事のできる主婦のSさんで仕事を通じ多くを学びました。感謝です。

お前寝てんじゃないよ！と会長からあの手この手で刺激を受け、
入社1年目後半からいよいよ真剣に取り組もうと、哲学書をそっと置いてあくまで本はサブのポジションになりました。

ここで決めたことは、「読書以上に面白い世界かどうかで、この会社にいるかを決めよう。」というもの。
貴重な時間ですから、面白いと思えることにだけ時間を使いたいな・・と思っていました。(今もそうですが・・)

作業を自分ごとにしていくと、見えてくる・わかってくる面白いポイント、仕事の流れ、改善すべき点！
細かいことを気にしない主義なので、大局がきたら改善は取り組もうとネタを集めておりました。

徐々に作業から、分析業務へ。この辺りから、
リアルと予測値とギャップ、
店舗ごとの差異と個別の対策、
修正の方法(発注の修正含む)、
数字の読み方・出し方、を徐々に身につけていきました。
※後年、この専門職に就くとは当時はいざ知らず・・・

そして発注業務へ。これは分析をもとに、具体的に何を作るか、その大元になる数字を決める仕事です。
一方で需要・一方で供給があるので、数ヶ月越しに物事を見ていく必要があります。（もちろん期中調整はありますが、それは２割程度に抑えたいところです。）

4年目〜5年目

アナリストとして、横断的に事象を見るようにになりました。
もちろんシャツの在庫と売上の推移、
お店別の売り上げの推移とその内訳（対策）、
全アイテムを通じた回転率・利益貢献率・在庫金額率など。

結果、いろいろな会議の場で必要とされるようになり、
時には店舗MTG、時には経費MTG、時には一年尾総括と次年度の目標立てで奔走しておりました。

そしてお店の重要さ(”真実の瞬間”)をここでも噛み締めたので、
定期的にお店に訪問（2年くらいは毎週１回店舗で実際に販売）をして知見を深めました。
店舗運営はまた別のスキルが必要で、そのサポートをどうするかを学びました。

また後半はものづくり側にさらに深く関わっていきます。
予測値や期中の調整も大切なお仕事ですが、
ものづくりのいかんによってだいぶ変わりますから、それより前の生地(時には糸から)考える仕事のアシスタントをしはじめました。
全国行脚が毎年行事となりました。（感謝）

6年目〜8年目

この時期には、生地〜シャツに至るすべての経緯を把握し、生産管理をするようになりました。
またさらに抽象度を上げて、
マーケティング：
他の会社や本を参考に、今日本がどうなっているのかを解説。その流れで自社の強みやどう見られているか、何の問題を解決しているか、なぜ雇用されているかを示します。
ディレクション：
シーズンナルディレクションを、展示会やイメージMAPを作り、感覚的にみんなに共有する仕事です。
イメージ・色・実際の素材を用意して、さらに言葉で一人ずつ(計２０店舗程度)に浸透させていきます。

こんな沿革となります。
素晴らしい経験と同僚に本当に感謝しています。
学びを生かし今後の社会に役立てるように努力したいと思います。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました！次回はまとめです！
真吾