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東南アジアへの旅のノウハウ

日本のみなさん、新型コロナウィルスとうまく付き合ってますか?
様々なイベントが中止になっていますが、2020/2/29、3/1に開催予定だった技術書同人誌のイベント「技術書典8」も中止になってしまいました。
ただその代わりに、3/7〜4/5の1ヶ月感限定で、術書典のオンラインマーケット、「技術書典 応援祭」が開催されています。

ここで販売されているssmjp同人部の新刊に今回も記事を書かせてもらったので、こっちにも転載しつつ宣伝。
外出できないなら家で電子書籍を読みまくりましょう。

はじめに

東南アジアに何度か仕事で行く機会があった(現在進行中)。
せっかくなのでその時に得たノウハウを吐き出してみる。

離陸前

東南アジアへは飛行機で移動することになる。

遅刻厳禁!!!

出発1時間前には絶対にチェックインすること。
3分遅れたら、「もう乗れません、ダメです、明日の便なら振り替えできます」とか言われて途方に暮れたことがあった。
その時は出発30分前に「空きが出ました」と言われてなんとか乗りこむことができたけど、2時間前に到着して、空港でゆっくりくつろいでいる、ぐらいが良いと思う。

ドル紙幣を手に入れる

現地では日本円の両替はまずできない。
米ドルであればどの紙幣にも両替ができるし、そのまま現地で使えたりするので、あらかじめ日本円を100ドル紙幣に両替しておくと良い。
100ドル紙幣なんてものは普通は使う機会はないんだけど、現地では100ドル紙幣単位で両替するのが普通なので、全部100ドル紙幣で構わない。
レートは窓口によって違うので、余裕があればいくつか見て回ってから両替しよう。
そして両替してもらうときには、きれいなドル紙幣にしてもらうこと。
現地紙幣に両替するときに、きれいじゃないと、レートを下げられたりする。

現地紙幣は、クレジットカードを使って現地のATMから引き出すこともできるけど、いざというときのためにドルは持っていたほうが良いと思う。

上着はウルトラライトダウン

冬の日本ではコートを着て移動することが多いと思うけど、そのコートは邪魔になるだけ。
上着は、ユニクロで売っているウルトラライトダウンがお勧め。
よほど寒くなければわりと暖いし、飛行機に乗るときにクルクル丸めて小さくすれば手荷物に入れても邪魔にならない。

アマゾン等で売ってる類似品でもOK。

ズボンと靴

海外の手荷物検査では、靴を脱いで、ベルトを外してください、と言われることもある。
あらかじめ、すぐ脱げる靴、ベルトがいらないズボン、を着ているとスムーズに検査を受けることができる。
ジャージのようなものを着ていると機内で寝るときも楽ちん。

ランクが高い人と一緒に行動する

飛行機は明確な格差社会で、たくさん乗ってる人はかなり優遇される。
優遇内容はいろいろあるんだけど、ランクが高い人と一緒に行動すると、一緒にメリットを享受できる。
並ぶ時間がすごく少なくて済んだり、ラウンジでおいしい食事にありつけたりもする。

ちなみにランクを上げるにはひたすら飛行機に乗るしかない。
がんばれ。

飛行機の乗り継ぎ

目的地まで直通便で行ければ楽なんだけど、そもそもなかったり、本数が少なかったりするので、バンコクやシンガポール等のハブ空港を経由して行くこともある。

乗り継ぎ時にやることを確認する

乗り継ぎ時には以下のことをやらなきゃいけない。

- 保安検査
- 搭乗券をもらっていなければ搭乗券を発券
- 必要ならフライトの変更
- 荷物の預け直しが必要な場合は荷物の預け直し
- 乗り継ぎ便搭乗口への移動

何をやる必要があるのか、空港のどこに行けば良いのか、空港はどんな構造なのか、というのは、あらかじめ頭に入れておいてスムーズに行動できるようにしておく。

着いたら走る

タイミングによっては、保安検査や発券カウンターに行列ができていて非常に時間がかかってしまうケースがある。
着いたらのんびりせずにすみやかに移動するのが良い。

先日保安検査で1時間半並んだときには、まじめにヤバかった。

Free Wi-Fiに繋いでくつろぐ

早めにやることを終わらせたら、Free Wi-Fiが飛んでるので、それに繋いでのんびりしていれば良い。

現地の空港に到着

着いたらまた走る

タイミングによっては入国審査カウンターに行列ができていて非常に時間がかかってしまうケースもある。

ここでも走るのは大事。

現地通貨を手に入れる

両替カウンターにて、日本で手に入れた100ドル紙幣を現地通貨に交換する。
ここも日本の空港と同じく窓口によってレートが違うので良いレートのところで交換しよう。

両替カウンターは繁華街にもあるので、全部交換せずにドルは残しておいても良い。

SIMを買う

インターネットに繋がらないと死んでしまうので、空港でプリペイド型SIMを買おう。
日本で海外用Wi-Fiルータを手配したり、海外SIMで買うより、現地でSIMを買うほうが安い。
SIMフリーのスマホをカウンターに渡すと、インストール作業まで全部やってもらえる。

SIMが2枚使えるスマホを持っているととても便利。
中国系のAndroid端末はSIMが2枚入るものが多い。
iPhoneも香港の端末であればSIMが2枚入る。

現地での移動

Grab

マレーシア生まれシンガポール育ちの配車アプリ「Grab」は神。
アプリで目的地を設定して車を呼ぶと、近くにいるタクシーが寄ってきて、乗ると目的地まですみやかに運んでもらえる。
クレジットカードを登録しておくと、現金を支払う必要もない。
会話も基本的には必要ない。

1回の利用はだいたい日本円にすると140〜200円ぐらいだった。

UberがUber Eatsをやっているように、Grabも食事の配達サービスがあって、一風堂のラーメンなんかもこれで頼めてしまう。

ホテルのノウハウ

予約は公式サイトで

急な予定変更の可能性があるときにはキャンセル可能な形で予約をすると良い。
旅行サイト等で予約せずに、ホテルのオフィシャルページから申しこむと、キャンセルや変更に対して違約金を払わずに済むケースが多い。

小型Wi-Fiルータ

ホテルのWi-Fiは、SSIDとWi-Fiパスワードを入力し、場合によってはウェブ認証をすることで利用できる。
でもWi-Fiで繋ぐ端末が多いときに全部設定するのは面倒だよね。
小さいWi-Fiルータを持っていって部屋に付いている有線LANの口に接続してやると、ホテルの認証をすっ飛ばしてネットに繋ぐことができるので、荷物に入れておくと便利。

携帯用ウォッシュレット

海外のホテルには、まだまだウォッシュレットは普及してないのよね。
携帯用のウォッシュレットがあると心おだやかに過ごせるぞ。

HDMIケーブル

部屋の大きなテレビにはHDMIの口が付いてるので、ケーブルさえあれば簡単な会議なんかは余裕でできる。
壁に埋めこまれたような感じのテレビの場合でも、たいてい裏側にアームが付いてるので、グイっと引き出せば大丈夫。

安全な生活のために

蚊対策

世界でもっとも多くの人間を殺す動物は「蚊」なんですよ。
東南アジアだと、デング熱がまじめにヤバイので神経質になるぐらい蚊対策をしたほうが良い。
虫除けスプレー、ワンプッシュの蚊取りスプレーなどは常備しておこう。
スーパーに行けば現地の電圧に対応した電気式蚊取りも買えるので長期滞在するなら買っておこう。

生水は絶対に飲んじゃ駄目。水道水も飲んじゃ駄目。
必ずミネラルウォーターを飲もう。

ちゃんとしたお店に行けば、調理などにもミネラルウォーターを使ってるのでそんなに神経質になる必要はないんだけど、やっぱり生野菜とかは避けたほうが無難だとは思う。

ウェットティッシュ

仏教寺院の拝観は裸足。
裸足で歩くとやっぱり足は汚れるので、いつでも足を拭けるようにウェットティッシュは常に持っていたほうが良い。

マスク

新型コロナウイルスはやっぱり怖いのでマスクは着用しようぜ。

追記(2020/3/15)

原稿を書き上げたのは1月末なんだけど、新型コロナの影響で、1〜2ヶ月程の間に状況が大きく変わってしまった。
そしてこれからもしばらくはバタバタするんだろうね。
おだやかに旅ができる日常が早くもどってくることを願っております。

ちなみに東南アジアは平均年齢が若いせいか、日常生活は今のところあまり変化がないように見えます。
これから数年、先進国がバタバタしている間に、東南アジアやアフリア等の平均年齢が若くて新型コロナの影響をあまり受けない元気な国が、どんどん経済力を伸ばしていくんでしょうねえ。


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