家をスマート化するなら全体像とペインから。


冬の寒い日。

「アレクサ、寝る準備して」と話すと、

・加湿器が動き出し寝室の湿度を上げておく
・布団乾燥機が10分だけ運転し、ホカホカの布団を作っておく
・サーキュレーターが弱運転をはじめ部屋の空気を循環させる
・照明が暖色に変わり光量が落ちる

例えばこんな風にスムーズに入眠できる環境を毎日自動で作ることは、意外と難しくない。

これで布団の中で寒がったり、朝起きたら喉が痛いということもなくなる。


なんとなく漠然とした「スマートホーム化」について、今日はその全体像と手ごろなアイテムで実現するための具体的方法を書いていきたい。



そもそもなぜスマートホーム化したいか?


自分の場合は「アレクサに話しかけるとテレビがつきます」とか何の魅力も感じない

リモコン使う1動作を、話しかけるという別の1動作に置き変えるとか意味がなさすぎる。

では自分がなぜスマートホーム化を考え始めたかと言うと、

①入眠&起床をスムーズにする環境を作りたい (睡眠の質問題)
②家中のごちゃごちゃしたリモコンをなくしたい (美意識の問題)

というのがきっかけ。特に①は寝起きがクソほど悪いという超具体的ペインから始まっている。

だからこそ、声で家電をちょっと操作したいとかではなく、冒頭に書いたようなペインを解決し生活の質に直結するスマート化をしていきたいというのが意図だ。


最初に、全体像


そもそもなぜこんな需要あるのかよというタイトルでnoteを書いているかと言うと、いざ自分が家電や照明を自動/遠隔で動かす方法を調べ始めてみたら、意外と全体像が書かれたものが少なかったから。

「〇〇を使うと帰宅時に自動で照明がつきます!」

「△△を使うと声でテレビが操作できます!」

みたいなのはあるんだけど、
家全体をどうスマート化すべきかはYoutubeでもブログでもまとまったものがなく分かりづらい。(あってもあまりに技術的なディテールに突っ込んでて理解しづらい)

なので、この記事では最初に(自分が理解している範囲での)全体像を書いてから、具体的な方法に移りたいと思います。


いきなり結論!

家にある電化製品は以下三つに大別できるよ!スマート化の方法論もこれに合わせて三つになるよ!以上!

パターン1 | リモコンがある製品: TV、エアコン等 → スマートリモコンを1個だけ買い足せばOK!

パターン2 | リモコンがなくコンセントに挿す製品: 加湿器、布団乾燥機等 → スマートプラグを必要な個数買い足せばOK!

パターン3 | リモコンがなくコンセントにも挿さない製品: 照明、カギ → 今使ってる商品そのものを変える必要あり。


一番重要な結論はもう書いてしまったのだけど、もうちょっと丁寧に「何をそのまま使い、何を買い足せばスマートホーム化できるか」の全体像を書くと以下図の通り。
(この後の詳細を読んでからもう一度この図に戻ると理解できるはず。)

画像1


まず最初にこの全体像(三つのパターン)を理解しておくと、スマート化の組み立てが一気にしやすくなる。

逆にこのイメージなくスマートスピーカー、スマートライト、ハブといった個別商品を調べだすと、何から取り組めばよいのかわからず終わってしまうか、出来ても局所最適になってしまう。


三つのパターンそれぞれの具体的な方法


●パターン1 : リモコンがある製品 (TV、エアコン等)

・何をすべきか?
これは一番簡単なパターン。
TVやエアコンといった製品はリモコンから赤外線を受信して動いている。
よってスマートリモコンという赤外線を出せる箱のようなモノを1台買い足せば、家中の全てのリモコンの代わりに使える。
この箱は置いておくだけであり、実際の操作はスマホのアプリ(もしくはスマートスピーカー)で行うことになる。

・何が嬉しいか?
個人的一番のメリットは、家中のごちゃごちゃしたリモコンを全てスマホ1台にまとめられること。(これをメリットと感じるかは人それぞれかもだけど、自分は重要。)
それ以外にも「帰宅時に外からエアコンをONにして部屋を暖めておく」等の使い方も出来る。

有名なのはこの辺とか?スマートリモコンで検索すればたくさん出てきます。





●パターン2 : リモコンがなく、コンセントに挿す製品 (加湿器、布団乾燥機等)

・何をすべきか?
こちらは赤外線で動くわけではないので前述したスマートリモコンは使えない。
ではどうすれば良いかというと非常に簡単で、スマートプラグというモノをコンセントに直接挿して、電気を流すか止めるかを自由にコントロール出来るようにすれば良い。

こちらも先ほどと同様挿しておくだけであり、直接の操作はスマホのアプリ(もしくはスマートスピーカー)で行う。

先ほどとの違いは「スマートリモコン」は一台だけあればOKなのに対し、「スマートプラグ」は遠隔で動かしたい電化製品の台数分必要ということくらい。

・何が嬉しいのか?
個人的一番のメリットは、加湿器、布団乾燥機、サーキュレーターなどと一緒に使うことで最高の入眠環境を自動で作れること。(冒頭に書いた例の通り)

製品自体がシンプルでアイデアによっていくらでも使えるので、Amazonのレビューを見ると「こたつの切り忘れ防止に使ってる」とか「ペット用のヒーターを外出先から操作してる」とか色々。

これは色んなところから出てる。自分はTP-Linkのを買った。



●パターン3 : リモコンがなく、コンセントにも挿さない製品 (照明、カギ)

・何をすべきか?
家のメインの照明(天井についてるやつ)なんかは古いタイプがリモコン操作ができない。かと言って電気系統は天井に埋め込まれておりコンセントもない。

この場合は、今使ってる電球自体を遠隔操作対応可能な「スマートライト」に変えてあげないといけない。

前述したパターン1とパターン2が「今の電化製品はそのままで、後から買い足す」だったのに対して、パターン3は「電化製品(電球)ごと買い替える」というのが違いだ。

*細かい話になるがスマートライトの先駆けである有名製品Philips Hueなんかは電球だけでなくハブというのも買わないといけなかったりする。今は後発で電球だけ変えればOKというメーカーが多数出ているのでそっちがオススメ。

・何が嬉しいか?
個人的一番のメリットは入眠と起床に合わせたライトの自動設定ができること。
例えば、夜になったら暖色系にトーンを落とし光量を下げ入眠前の覚醒を防ぐ。逆に朝起きる30分前くらい前から徐々に明るくし始め、起きるころには白色ライトMAXにして目覚めを促すといったことが出来る。

ちなみにスマートライトの各社製品紹介ページを見ると、「音楽に合わせて照明の色を変えよう」とか「友人との食事は色とりどりの照明で」とか出てくるけどどんなパリピだよって思う。

照明コントロールのキラーアプリケーションはどう考えても睡眠じゃないですか。
(他に照明の色を変えることで勉強に集中できるとか食事がおいしく見えるとかあるけど、この辺は時間帯に応じて細かくコントロールする必要性はあまりないのであえてスマート化しないでも良いと個人的には思う。)




ということで、まとめ!

・スマートホーム化は具体的に困ってること(ペイン)からスタートするとより効果的。

・スマートホーム化をする上では全体像(三つのパターン)を最初にイメージしとくと道に迷わない。

・買い足すべきものは意外と多くない。どれか一つのパターンから始めてみるとかだったら数千円から可能。


何事もそうだけど、最初に仕組みだけ作っておいてあとは放っておくというのが一番楽しい。

スマートホーム化も面倒そうだけど仕組みさえ作ってしまえば以降労力はかからないので、興味持たれた方はどれか一つとかでもやってみるといい感じなんじゃないかなー。(雑)



*このnoteでは細かいデバイスのセッティング等は触れていないので、興味持った人は各製品のページ等で調べてみてください。どれも特別難しい設定等はいりません。


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