栄養学を勉強するなら、化学から勉強しよう、と思った話

[Xから転記して、一部修正]

最近,息子が元素とか周期表にハマりだして,周期表を眺めているんです 質問される内容は難しくないのでそれなりに答えられるんですが,そこで気づいたことがあるんですよね
「化学」「科学」が好きなんだなぁと

栄養学を勉強していると,「栄養学」を勉強している気になっているんですが,化学がわからないと理解できないことが多いと思うんですよね C6H12O6 は? と言われて,答えられないとやばいじゃないですか
分子量はいくつ?とか

簡単に「ブドウ糖」とか「グルコース」という言葉は使うけれども,実際には「物質」として存在しているわけで,その内容を理解できていないで,血糖値がどうとか,インスリンがどうとか言えないはずなんですが,そこを飛ばしてしまっている気がするんです

だって,C6H12O6がどう成り立っていて,エネルギー代謝でどう変化していくのか理解できないと,けっこう大変じゃないですか?
解糖系は,「ブドウ糖を半分にする代謝経路」で「ブドウ糖からピルビン酸 (C3H4O3) ができるんだよ」といったとき,「Hの数がおかしいやん...」
って気付ける力が必要なのだなと

博士課程ではエネルギー代謝に関する内容を行いましたが,ボイル・シャルルとか勉強し直して,出てきたデータの補正とか行いましたし,そこで化学はずーっとついて回るんだなぁと感じました

現職では,基礎化学の一部を担当していますが,授業の最初では,「化学は身近なんだよ」という話をしてから,高校レベルではありますが,原子や分子の基本的なお話をしています

これから栄養士,管理栄養士の養成課程を受験する高校生が多くいると思いますが,合格をもらった暁には,化学の先生から基礎的な学習資料などをもらって勉強し直してみると良いと思います

おすすめは,左巻先生の化学に関連するご著書を読むこと

とっちらかった文章になってしまいましたが,受験が始まるんで大学教員の小言を書いてみました

おしまい

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