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見るためのタッチ

見るためにタッチをおかないと平面が平面的になってしまう。平面的、図式的に見ていると描いた線を軸に上下左右に手をいれるから、その線には触れないことになって画面が二つ以上に別れてしまって、見る基礎がまだ築かれてない空間では説明的になって看板のように即物的なだらしない広がりがでてしまう。見るためのタッチは平気で前に描いた線の上に重ねて描くことができる。極端に言えば北宋の絵画と南宋絵画の違いで、身近で言えばリアリズムと写実絵画の違いだろうと。垂直、水平は見るための線で、斜めはそれらを修飾する。遠近法は垂直水平の基礎の上にある。


窓を背にした自画像

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