東大受験の頃の話を語らせてほしい

大学受験から10年以上も経って受験時代の頃の話をリアルですると確実にドン引きされて過去の栄光にすがってる残念な人扱いされるのでここで語らせてほしい。

だって語りたいじゃん。人生で一番努力して成功を体験できた時期だもん。未だにあのときの成功体験は自分の記憶の中で燦然と輝いているんだよ。だから語らせてくれ。

俺が塾に行っていたのは中学3年生のときと高校3年生のときの2年間だった。ずっと塾に通っていたわけではない。また中学受験組ではなく、従って親が裕福というわけでもない。

塾に通ったのは2年間だけだけど、さすがにその時期は死ぬほど勉強した。正直勉強をほとんどしないで東大に入ってきた人は見たことがない。みんなどっかで努力はしてる。

中学3年生のとき初めて塾に入ったけど、1ヶ月後の塾内テストでいきなり塾内1位をとった。そこで初めて俺は勉強というものに目覚めたわけだ。俺ってこんなに得意なものあったっけ?って。どうやら俺は勉強が得意らしかった。

実際高校受験は自分にとっては簡単すぎた。数学に至っては中3の夏までにどの高校にも受かるレベルに到達してしまったので独学で高校数学の勉強を始めていた。そしてさらに数学が大好きになった。

三角関数、指数対数、微分積分の世界に魅了されて高校受験の勉強そっちのけで高校数学の勉強にのめり込んでいた。中3の夏休み中には高2の数学まで終えていた。塾のクラスメイトたちに対数がいかにすごい概念か、微分がいかに面白いか熱っぽく語っていたのを思い出す。

そんなわけで高校受験は楽勝だった。

大学受験は楽勝とはいかなかった。高校3年生になる前、力試しに受けた東大模試の成績はD判定だった。そのままだと合格は危うい。ここで初めて努力のスイッチが入った。毎日勉強時間を正確につけて最低でも10時間、平均12時間は勉強するように自分を管理した。

特に苦手だったのは英語で、俺は結局高校3年生になってから中学1年生の英語からやり直した。発音記号の読み方とかから勉強してた気がする。英語には本当に苦労して、大学受験の総勉強時間の6割くらいは英語に費やしていた気がする。それでも最終的に平均点がとれるくらいにしかならなかった。まさに苦手科目。でもその苦手を克服できたという自信にはつながった。

俺は高校受験の経験から自分のことを割と天才だと思っていたけど、塾の先生はそれを上手く修正してくれた。東大模試でD判定だったのもそうだけど、自分は実際にはトップ層ではなかった。だから闇雲に勉強するんじゃなくてきちんと計画を立てて勉強していくということを教わった。サンキュー先生。D判定だった東大模試も、半年後の高校3年夏の東大模試では無事A判定がとれた。

俺が得意だったのは物理。物理は正直覚えることが一番少ない受験科目だ。ほんの少しの物理法則さえ覚えていればあとは微分積分したり数学的な操作で解が求まる。必要な情報は全部問題文に書いてあるし。物理は好きな科目ではなかったが、得意だった。東大2次試験の物理も結局一問くらいしか間違わなかったのでほぼ満点だった。

夏の東大模試もA判定だったし秋の東大模試もA判定だった。だからもうほとんど自分は東大に行けると思っていたし、実際無事に現役合格できた。もう本当に嬉しかったね。あれが人生で最高の瞬間だったよ。あれから10年以上経っても、未だに合格発表のときが最高の瞬間なんて、悲しい人生だけどな。でも今でも嬉しさがこみあげてくるほど最高の瞬間だったんだ。それでいい。あの瞬間を超えられるようにこれからの人生も頑張っていくよ。

まだまだ詳細語ってないことが山ほどあるけど今日はこのへんで。


明日を生きるモチベーション