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「吹かし、ハッタリ」表現?注目集まるソニーの新ハード発売前に使用されてきた表現と、『据置き機』『高性能PC』のメリット・デメリット。

新型PS5Pro情報や、PS6の情報が行き交うなか、一部ゲーマーの中で、過去のソニー新ハード発売前の表現が「吹かし、ハッタリ」表現と注目を集めている。

実際に初代PlayStation発売当初では、PS1の演算能力が最大150万ポリゴン/sとうたわれてるなか、実際には最大36万ポリゴン程度であったことや、PlayStation2においては、ドリームキャストが秒間300万ポリゴンを唱えている中、秒間6600万ポリゴンというセンセーショナルな数値を公言し、実際には約300万~500万ポリゴンだったなんていう事実もある。

このような数値は、頂点計算のみの理論値的なもので行われており、ユーザーからは「ふかし、ハッタリ」「超水増し計算」などとも呼ばれ、当時でも知る人ぞ知る内容だったようだ。

近年ではポリゴン数の数値的な表現は少なくなったものの、PS5のロード時間の短さをうたった『魔法のSSD』という表現や、PS5の箱に8K表記があり、PS5本体自体は最大8K解像度出力への対応をうたっているものの、現時点では実際には4Kまでの出力に制限されているなど、現在でもソニーの新ハードの同行には注目が集まっている。




このような表現や、動向が世間で大きく注目されるようになった要因として、PCゲーマーの急速な増加や、SNSによる個人発信の容易さなどが上げられている。

プレステ4発売当時の時代でも、SSDのゲームPCを使用しているユーザーの間では、ゲーム機で1分かかっていたロードが10秒になり、30秒待っていたロード画面が5秒や3秒に短縮されるなど、据置き機よりもPC自体の性能がかなり高かったのがわかっている。

そのためPS5発売に合わせて、従来機のロード時間が大幅に短縮されることを『魔法のSSD』と表現されたとしても、PCユーザーからはピンとこないのも納得だ。

また、そのような情報もSNS上で、最新の情報をすぐに確認できるようになったのも大きい。

例えば、PS1や、PS2の時のような理論値表現はさすがに『吹かし、ハッタリ』な表現だと思う反面、PS5の『魔法のSSD』表現に関しては、PCユーザーが増えた現代においては、単に表現が古いだけとも感じる内容である。

(『魔法のSSD』表現に関しては、Xbox Series Xとの比較などでも論争が行われていたりするが、割愛。)


なんにせよ高性能PCに追いつけ、追い越せで性能向上をしている据置き型ゲーム機。価格の高騰も相まって、その表現に注目が集まっているのも納得する内容である。

しかしながら、「据置き機」と「PC」とで比較されるようになってくると思うと、なんとも評価が難しいようにも感じる。

最近出たPS5作品では、FPSが安定せず画面がガクつくことなどもあるが、高性能PCで、4Kや8Kといった高解像度のゲームを不自由なくやろうとした場合、30万~60万円ほどのPCが候補に上がってくるのも事実。

8年前に発売されたPS4クラスでも、それと同程度のグラフィックで遊べるPCとなると、8~10万円前後のゲーミングPCが選択肢に上がってきます。現状、PS4単体であれば3万円前後で買えてしまうなか、コストパフォーマンス的にどうなのか、据置きなりのメリットも存在しているのは確かな所。

過去の行き過ぎた表現は事実としてあり、今後もその動向に強く関心が集まるのは自然な流れに感じつつも、『据置き機』と『PC』のメリット・デメリットを認識できる内容であった。

ドリームキャストが当時唱えていた300万ポリゴンに対し、PS2が発売前に6600万ポリゴンと公言したことは、果たして本当だったのか?


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