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第八章 別れと決意 #02優柔不断

大学生活が始まり、新しい環境に対応するのに必死の毎日だった。でも、新しい勉強に新しい友だち、サークルにも入ってとても充実した毎日を過ごしていた。ただ、新しい恋に踏み出せたかというと微妙なところ。かっこいいなぁとか、やさしいなぁと思う同級生や先輩はいたけど、まだ心のどこかに高田さんの存在があって、付き合いたいって気持ちまではいけなかった。

そして、7月。高田さんの誕生日におめでとうメールを送ろうかどうか、、迷って迷って、、
送ってしまった。返信が来るまでドキドキ。半日経ってようやく返信が。そう、そうだったなぁ。こうやっていつも返信が来るまで焦らされていたのも懐かしい。
「ありがとう!ひろちゃんは大学生活どう?楽しんでる?」あまりにもサラッとした返信に拍子抜けした。嬉しいけど、何か悔しいから「大学生活楽しんでるよ」と平気なフリして返信した。「それはよかった!今度ご飯でも行こう〜」え、、ご飯?どうしよう、、でも会いたいしな、、、というか、どういうつもりで誘ってるんだコレ。優柔不断で流されやすい性格が決断を悩ませる。

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