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この2日間の合宿、計8時間で我ながらとても有意義で本質的な目標設定ができた手応えがあるので、その手法を共有します。


我々IKIGAI LIFEについて

IKIGAIチャートの考え方をベースに、個人の好きや得意と、組織・社会の需要とお金になることとを、重ねていくために必要なキャリア戦略を考えるワークを提供しています。

詳細は、本に書きましたので良かったらどうぞ

これまでtoC向けから開始し、現在はtoBを中心に大手企業、労働組合、大学などにセミナーやワークショップを提供してきました。
今回の合宿は、われわれが目指す世界を改めて描き、そこにむかってのゴールを設定し、一人ひとりのアクションに落とし込み、もう一段上に上げるために合宿を行いました。

Step1:メンバーの好き・得意を言語化

チームはメンバーの集合体。なのでまずは一人ひとりの好きや得意を言語化していきます。
ただ、好きや得意の定義は一般のものと少し違います。
得意…自然とやってしまっている動作・行動
好き…動作・行動をしている背景にある欲求
これらを場面ごとに言語化します。
今回はマインドマップを用いて以下の構成で要素出しを行いました。
自分の名前→職場→仕事→動作行動

動作行動を可視化

複業をしている方は複数の職場を。していない方は過去の職場についても書いていきます。
仕事については、プロジェクトという単位で考えていただくとわかりやすいかもしれません。
要素が出たら、違う場面でも同じ動作行動をしているものに注
目して共通点を抽出します。

上記の作成イメージから、自分自身の得意・好きを表すキーワードを抽出しました。
変化歓迎、企画、理想追求、話す、前に出たい、流れを作る、実践して伝える…など

Step2:チームのゴールを設定する

メンバーの好き・得意を言語化し共有したあとはゴールの設定です。
まずは効果的なゴール設定についての認識合わせです。
ここで普段のマインドから切り替えるのがポイントです。
普段は現状+αでちょっと頑張れば達成できそうな目標を設定していないでしょうか。
ここでは人間の本能を理解したうえで、行動変容が起きて成長につながる目標を設定していきます。結果として、このままの現状の延長では達成することができない高い目標となります。
「そんなことしたら疲弊するだけの目標になるのでは…?」と思うかもしれませんが、「前提を変える」というポイントを押さえれば大丈夫です。

前提を変えるとは?
例えば、私の平日昼間の仕事はDX人材育成なのですが、異動当初のMissionのひとつは、ローコードでの業務効率化のために、Power Platformの外部講座を選定し、社内に展開していくことでした。しかし、手厚い講座を用意すれば届けられる人数に限界があり、大人数が参加できるイベントやeラーニングでは、本当の意味での活用にいたらないと考えました。そもそもの目指す姿はCX(コーポレート・トランスフォーメーション)と設定していたので、このままでは達成できそうにありませんでした。 そこで、展開する施策を「教わるものから、教え・学び合うもの」へ転換しました。実際に展開した施策としては、Power Platformを中心としたDX実践者が集い、学び合うTeamsコミュニティの立ち上げでした。結果として、そのコミュニティは7500人が参加し、組織の壁を超えて疑問を解決したり、事例を展開したりといった、投稿が日々行われており、その1つの投稿に対して、平均5返信10リアクションがつく自律したコミュニティへと成長しています。 実践者の人数、事例の展開数、問題解決までのリードタイムなど、どれをとっても、外部研修導入だけでは到達し得ない領域に到達できたと感じています。 当時、この発想がなければ、20人参加の講座を2ヶ月に1回実施して年240人に提供するという、現実的で達成率100%を目指せそうな目標を設定していたかもしれません。 CXなんだからExcelやPowerPointのように、日常的に当たり前のように使われている(国内だと約4万人の従業員が利用している)姿を目標に設定していたため、前提を変えることができました。達成率でいうと7500人/40000人なので大幅な未達ではありますが、成長率では大きな差になっています。 どうしても達成することに重きを置かれがちな評価制度設計や文化の会社も多いと思いますが、本質を追求するならば、断然成長率に目を向けるべきでしょう。 (本来この項目だけでいくらでも書けるのですが、今回はここまで)

前提を変えるという共通認識を持ったうえで目標を設定していきます。
目標の考え方は大きく分けて2つ。目指したい姿である定性ゴールと、そこにいたるまでのマイルストーン的役割の定量ゴールです。

定性ゴールと定量ゴール

まずは定性ゴールから設定していきます。
今回はメンバー全員で、「こうなってたら最高」という具体事象を付箋に記入して貼り付けていきました。

こうなってたら最高!のキーワード出し

詳細はお見せできませんが、イメージとしては「書籍平積み」「居酒屋でIKIGAIの話が聞こえてくる」「○○にオフィスを構えている」など、記載の際に判断は行わず、思いついたものを自由にあげていきました。
そしてこのキーワードをベースに、それぞれが思う未来を語りながら、ワクワクしてパワーが貰える定性ゴールを設定していきました。
できたものがこちら。

IKIGAI LIFE Phase2(~2028年2月29日)
に向けての定性ゴール

「バイトするなら○○ワーク」などのように、「未来を描くならIKIGAI」という言葉が浸透している世界を目指します。
ここには、ただの自己理解ツールでもなく、転職などの限定的な利用でもなく、自分やチーム、新規事業にいたるまで、未来を描くシーンでの第1想起としてIKIGAIが上がってくる世界を創る、という想いが込められており、我々メンバーはここから大きなパワーをもらう事ができるものとなっています。

続いてこの未来に向けたマイルストーンにもなる定量ゴールの設定です。
やりたいこと、届けたい先などたくさんアイデアは出てきますが、「未来を描くならIKIGAI」という世界に必要なコアな要素に絞って、3年後、1年後、半年後の定量ゴールを設定していきます。

IKIGAI LIFE定量ゴール

3年後の数字は、現状は一旦無視して、目指す世界を構築するうえで必要な数字を未来起点で入れています。結果、このままのやりかたでは到底到達し得ない数字となっています。ただ、大切なのは前提を変え、改善レベルでは到達し得ない成長を掴み取ることです。加えて、それを実現している未来の解像度も高めていきます。
詳細はお伝えできませんが、今回設定した定量ゴールも「企業」「教育機関」の項目だけではリアリティが無いのですが、「エバンジェリスト」の項目をゴール化したことで、一気にリアリティが上がりました。できる未来が描けましたし、前提も大きく変わりました。
これで、我々の目指すゴールが設定できました。

Step3:個人×チームで自分ごと化

Step1で可視化した自分を表すキーワードと、Step2で描いたチームで目指す世界を掛け算していきます。
ここではIKIGAIの考え方である、「好き」「得意」「需要がある」「お金になる」の4つの円の重なりの中で、自分を表すキーワードがどこにマッピングされるか、そしてそのために何を行うかを各々が自ら設定していきます。

自分×IKIGAI LIFE

自らの好き・得意をチーム(IKIGAI LIFE)でどう活用していくか、そしてどのようなアクションを行っていくか考えた結果、自分が行うアクションが明確になりました。

例えば、「キャリアコーチ」「変化歓迎」「チャレンジ」のキーワードを組み合わせて「IKIGAI LIFE(我々の活動)を加速」というアクションが出てきています。これは、直接IKIGAI LIFEの売上には繋がらないものの、キャリアコーチとしての学びを活用し、我々の活動の進め方を大きく変えることに貢献するということです。もともと変化することやチャレンジすることが好き(というか現状維持は気持ち悪いし飽きちゃう)な自分の行動特性も活かしています。

「大企業での実績作り」「エバンジェリスト制度設計」も同様に自分の自然とやっちゃってることがベースとなっているので、身体が動くアクションが抽出できています。

ここでは載せませんが、他のメンバーとは内容が大きく異なります。それは当たり前ですが、人によって好き、得意が違うからです。チームのゴールは同じでも一人ひとりの特性を活かすことで、自分が動きたくなるアクションに落とし込むことができるのです。

各々の自ら設定したアクションをシェアした後に、メンバーの好き、得意だけでは補いきれない部分をチェックしていきます。不足分は外から補うのか自分たちで分担するのか検討し、合意を取っていきます。
今回足りていなかった部分は、世の中への発信及び営業の部分でした。ここに関しては、外から補う以前に、自分たち自身が一つの商品として価値を示すことが、目指す世界の実現につながるとの合意が取れたため、自分たちでチャレンジしていくこととしました。
私の書いた項目で行くと「世に伝える」の部分で「SNS発信」→「営業」となっているところです。そんなこともあり、今回のnoteを書いています。

おわりに

これまでも活動を進める中で何度か目標を設定して動くチャレンジはしてきましたが、あれも、これもとなって戦略的に進めることができていませんでした。ただ、瞬発力と企画・実行力のあるメンバーなので、多くの成果を残すことができていました。これから活動を次の段階に進めていくうえでは進め方を変えた方が良いと感じ、今回の合宿のプログラムではこれまでと違ったアプローチで進行してみました。メンバー一人ひとりの特性を活かし、かつチームで設定した高い目標にチャレンジするという、理想に向けてのかなり有効なアプローチができたと感じています。
今後はこういった目標設定やチームビルディングにファシリテーターとして入って、未来を描く支援もしていきます。(実は1件、某大手企業での導入が決まっています)
今回noteの記載した内容をそのまま参考にしていただいてもある程度はできるかもしれませんが、場の空気づくりも大事な要素になっています。本気でチームを変えていきたいと考えている方はぜひお声がけください。

「未来を描くならIKIGAI」ぜひ一緒に未来を作っていきましょう!

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