第9回 「報国寺・竹の庭」を訪ねて/「青磁碗」をつくる
鎌倉のお寺 鎌倉というのは数ある日本の観光地の中でも、他と違う独特な雰囲気をもっています。それは、この街がどこか「中世」を感じさせるからだと私は思っています。
中世とは圧倒的な自助努力の世界です。「力で奪われて死ぬまで、力で奪う」という人生観に、現代では考えられないくらいのリアリティがありました。どんな組織に属していても、自分の人生を好転させたいなら、自分でチャレンジしてその結果に自分で責任を負うしかありません。現代も本質は同じなのかもしれませんが、敗北のペナルティは今より