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筋トレのコツ42:筋肉内に酸素を供給する「ミオグロビン」とは?

これも前回の『筋トレのコツ41:筋肉の成長を阻害する「ミオスタチン」』に引き続いて「メモ」です。決して鵜呑みにしないようにして下さい。


「ミオグロビン」とは?

「ミオグロビン」は、筋肉内に多く存在する蛋白質の一種で、特に「酸素を一時的に貯蔵しておく」という役割があると言われています。

一般的に酸素を運ぶのは、血液中に流れている赤血球の中の「ヘモグロビン」です。しかし運動時の筋肉は酸素の必要量が非常に多く、このヘモグロビンによる酸素の供給だけでは間に合いません。

そこで、ヘモグロビンによって供給された酸素を、あらかじめこのミオグロビンで貯蔵しておき、そうして運動時、大量に酸素が必要になった時、このミオグロビンを利用して酸素を供給します。

これによって全力に近いような運動を行った時、スムーズに酸素を供給する事ができます。


肉や魚の「赤身」と「白身」

ミオグロビンは、人間以外の動物の筋肉にも含まれており、肉や魚の「赤身」が赤いのは、主にこの「ミオグロビン」によるものです。

特に陸上動物においては、持久的な運動を行う事が多い草食動物において、この「赤身」がよく見られます。例えば牛、豚、鶏、馬などです。

また魚の場合も同じで、長時間泳ぎ続ける必要がある魚にも、この「赤身」がよく見られます。例えばマグロやカツオなどです。

ちなみにミオグロビンが多く存在するという事は、酸素を利用するために必要な物質も多いという事です。特に赤身には酸素をミトコンドリアに運ぶための「カルニチン」が多く含まれていると言われています。

一方、瞬間的に素早く泳ぐ必要がある魚の場合、このミオグロビンの量が減ります。このため身は白くなります。例えばタイ、タラ、フグなどのような「白身魚」です。特に白身魚は赤身魚と比べて煮崩れしやすいのですが、それは「コラーゲン」が豊富に含まれているからです。

尚、例外的に白身魚には身が赤い「サケ」もありますが、サケは甲殻類に含まれる「アスタキサンチン」を取り込む事で赤くなっているだけで、元々の身の色は白いです。


「クラッシュ症候群」とは?

ミオグロビンに含まれている色素は、実は人体にとっては有害であり、それだけが大量に存在する場合、特に腎臓の組織に毒性をもたらします。

腎臓は血液の状態を適切に保つ役割があり、余分な物質を排出し、逆に必要な物質は再吸収する事ができます。つまりそれができなくなるので、体にどんどん悪い物質が溜まっていきます。当然尿も上手く出なくなります。

特にミオグロビンが多く存在する筋肉が、例えば強い圧迫を受けたり、大きな損傷を受けたり、あるいは壊れるほどの激しい運動を行った場合、ミオグロビンが破壊され、それが起こる事があります。

また「ストレスからの開放された後」には、そのミオグロビンの残骸と共に、カリウムや乳酸、アンモニアなどの物質が大量に血液中に流れます。

それによって四肢が痺れたり、意識が混濁したり、場合によっては心停止に陥ってしまう事もあります。それらの諸症状の事を「クラッシュ症候群(挫滅症候群)」と言います。

このクラッシュ症候群は、地震大国及び自動車大国であるこの日本では、意外と遭遇しやすい病気の一つです。

また実は虐待、イジメ、DVなどによる暴力でもこれは起こる事があり、打撃そのものではなく、このクラッシュ症候群が原因で死亡してしまう事があるそうです。

例えば以前起きた大相撲における某暴力事件での死亡も、実はこのクラッシュ症候群が原因だったと言われています。暴力は直接的にはもちろん、間接的にも人の命を奪う事がある・・・という事は強く認識しておかなければなりません。



以上です。お役に立てるか分かりませんがメモとして残しておきます。

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