面接のとき、特技はゲートボールですと胸を張って言ってます。
みなさん、ゲートボールをご存知ですか??
「ゲートボール=高齢者」と誰もが結びつけると思います。
しかし、敵の球を出すという行為が嫌な人も多く、最近はグランドゴルフに流れる人が多いのだとか。。
世に言う、「高齢者のゲートボール離れ」ですね。
それもそのはず。ゲートボールはスポーツの中でも、最も人の性格が表れると言っても過言ではないからです。
高齢者がのほほんとやっていると思ったら大間違いです。
私がここまで断言するのは、自分が実際に週3で地域の方とゲートボールをする中でそう感じたからです。
私の祖母は老人会でゲートボールをしていました。そのため、幼稚園から帰った私は、いつもゲートボール場へ直行していました。当時、やり方と打ち方を覚えて、ゲームが始まる前に第1ゲートに球を通す練習をしたり、球がゲートを通過したら審判さんと一緒に「○番、第1ゲート通過!!」と叫んだりしていました。
小学生のときには、春休みなどに混ぜてもらい、一緒にプレイしても邪魔にならないくらいの技量を得ました。中学から高校の間は勉強や部活動が忙しく、ゲートボールに行った記憶はありません。
記事タイトルのように面接で特技とまで言えるようになったのは、2020年のコロナ禍で前期の始まりがGW後になり、春休み(帰省)が3ヵ月間に延びたためです。
最初は90歳の祖母の付き添いでゲートボール場に行っていましたが、人が足りないからと誘われ、約10年ぶりにプレイすることになりました。
ゲートボールクラブの顔ぶれも10年前とは大きく異なり、半数以上が変わっていて、高齢者スポーツの現実(田舎の現実)が示されているようでした。
プレイすると身体が覚えており、意外に戦力になっている自分がいてびっくりしました。そこから、大学生の長期休みでコロナ禍だからこそできるものだと考え、祖母と一緒に通うことにしました。
しかし、プレイ中、小学生のときには感じとれていなかったことがあると気づきました。
それは、ゲートボールをする中で一人一人の性格がわかるということ。そして、その人間臭さに加えて、誰が誰のことをどう思っているかまでわかるということ。
まず気づいたのはプレイ中、相手の球の番号によって自分の球を置く距離を変えていることです。
考えてみると私も自然と、当時いなかった人のプレイを見て、どのくらいの技量があるのか見極め、近くに置いても当てられない距離というのを、人によって変えていました。(1番の人は当てるのがうまいから近くに置いたら外に出されるけど、7番の人はそんなにうまくないから、少し近くに置いても出されないだろうというように。)
また、ゲートボールは赤VS白で5人ずつのチーム戦。敵のことだけでなく、味方のことも考えてプレーする必要があります。味方がゲートに通せるように、自分の球を足として配置したり、味方がなぜそこに置いたのか考えたりして、空気を読んでプレーすることが自チームの勝利につながります。
しかし、そんな人ばかりではないので、我先に回りも見ずに自分ばかりが進んで、あっという間に上がってしまう人も見られます。
このように、ゲートボールは意外にもシビアなスポーツであり、空気間も独特なので、私の地区でも新しい人はなかなか入ってきません。(ゲートボールクラブの人は、みんなやればいいのにと簡単に言っていますが…)
長々とゲートボールの現状を書きましたが、私はこれらのこともふまえて、エントリーシートに、「特技はゲートボールです」と書いており、面接でも「地元の高齢者の方とプレイしていました」と伝えています。
たいていの面接ではじめの質問でゲートボールについて深く聞いてくださるので、上記のような高齢者の方とゲートボールをする際の注意点や、ゲートボールをする中でつけた力などを話しています。
面接官の方に少しひかれたこともありますが、特技に関することは私にとって、自己PRと同じくらい自分の良さを伝えることができる質問だと思っています。
そのため、特技でも自分のことを最大限伝えられるように備えることをおすすめします。
また、ゲートボールについては、その人間模様のドロドロさから、田舎でも淘汰されつつあるスポーツだと思います。しかし、そのドロドロが高齢者の余生に刺激を与えているようにも感じます。
公園などで、ゲートボールをしている方を見かけたとき、その空気間を感じてみてはいかがですか?高齢者の方がいろんな意味で生き生きしていると思います。
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