365度の着地点

“古き良きを貫く人も、新しい時代を切り開く人も。
矜持があって自分の頭で考えて出てきた言葉ならどっちもかっこいいし尊重されるべき。だけど周りに流されて相手を叩いているだけの人ならば、どっちであってもダサいな”
と、そんなようなことを思っていたあの落日。下書きに埋もれていた文章に気付き、この歳でも尚言の葉を研いでいたかと苦笑する夜々中。彼は誰時、冴える頭に溢れんばかりのやりたいこと。恐らく1つとてままならないだろう。
気は早れど身体は未だ追いつかず、とは言い得て妙で。それでも、歩みを止めていた頃の心労を思うと動かずにはいられない。
どうやら、水面下でやりたいようにやっていたことで、周囲の圧や想いの上での孤独感に耐えられていたみたいだから。
自分にはなんでもないことでも、周りにとっちゃ大事で、逆もまた然りだから。
だから私は今日も今日とてうつらうつらとしながら豆を挽き、なんでもないような顔で「珈琲がうめぇですな」と適当な事を言うのだ。

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