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じゃがじゃがりこりこ

ポテチより、ラッセンより、じゃがりこが好きな女です。

じゃかりこに出会ったのは、発売当初の1995年。
それはそれは衝撃的な出会いだった。

カップに入ったお菓子など見たこともなかった気がする。
手も汚れない。
しかも、カリカリとした食感。

私にとって、それは新しく、全てが珍しいスナック菓子だった。

当時、高校生だった私は衝撃を受けた。

みんなそうだったと思う。
みんな、じゃがりこを好きになった。
じゃがりこをお菓子に持ってきていれば勝者ぐらいに。

それまでは、袋菓子が主流だった。

暇を持て余していた私は、学校に持って行くためにポテチやかっぱえびせんを事前に購入。
家で袋を底から丁寧に開封。
一旦、袋の中身を皿に出す。

二種類ともだ。

そして、こっそりと中身を入れ替える。
開けた側の袋の口を両面テープでしっかりと閉める。

そして、学校に持って行き、「お菓子持ってきたよ。みんなで食べよう」と、当たり前のように上から袋を開ける。

かっぱえびせんからポテチが登場し、
ポテチからかっぱえびせんが登場する。

みんなが驚くのを楽しんでいたような時代だった。


そんな時に、じゃがりこが登場した。

袋菓子で遊んだりする必要はなかった。
ただ、じゃがりこが食べたかった。
そんな高校生だった。


そして、じゃがりこは今でも私の好きなスナック菓子NO.1である。

そんなじゃがりこが「細いやつ」なるものを出した。
スーパーには売っておらず、わざわざ私はコンビニに寄って買った。

家族に取られてはなるまいと、一人一個ずつ買った。

CMを見てからと言うもの、食べるのを楽しみにしていたのだ。せっかくだから、独り占めしたい。
どんなじゃがりこなんだろう!!と、ワクワクしながらレジに持って行った。

ちなみに、私の好きなじゃがりこの味は明太チーズもんじゃである。

私は帰ると一人一つのじゃがりこをそれぞれに配給し、私は自分の分のそれを写真に収めた。

記念写真を取り、ぺりぺりと蓋を開ける。
細い、確かに細い。
そして、細いやつをつまみ、口に持っていく。

前歯で噛む。じゃがりこを噛む。


ん?
じゃがりこだね。フツーにじゃがりこ。

確かに細い。

でも、タモリさんが「髪切った?」ってくらいのレベルじゃね?
味いっしょやし。

確かに、本数多いけど。
カリカリする回数増えるけど。

なんか、なんか・・・。

1995年の衝撃を!!再び!!
と勝手に思っていたので、なんか。とか思ってごめんなさい、カルビーさん。


普通に美味しいじゃがりこでした。

おいしかったよ。おいしかった。
間違いなくうまいよ。
だってじゃがりこだもん。
確かに細いよ。細いけどさ、もう一個なんか細くした理由が欲しかったな、と。
普通のと差別化する意味みたいな。
細くなきゃダメだね、みたいな。

と思いながら、モヤモヤとカリカリしてたら、ほっぺの内側の肉をガリっと噛む始末。
じゃがりこの細いやつの呪い。


ごめんよ、じゃがりこ。好きだよ。じゃがりこ。もちろんNO.1は君だけど。
わざわざ痩せなくてよかったかも。

ダイエットしなくても、そのままの君が好きだよ。



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