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10月28日の私に関する発見

テーブルを挟んだ向かい側に、男性が座っていた。

その男性は私の上司である。役職が2段階くらい上の上司。私が少佐なら、彼は大佐。

今日は面談だった。
係の現状について、上司からヒアリングを受けるというもの。

仮に私の係が「いきもの係」だとしよう。
私は今日、係の状況を事細かに説明する必要があった。例えば、「Aさんは子猫の世話はうまいけど、ウサギを捕まえるのが苦手なんです。Bさんはカメのうんこを綺麗に片付けるのはうまいけど、カメから威嚇されているので、カメの専門にはさせられないんですよ」みたいな。

私は特に資料も持たず、大佐に説明を行った。

そこで私は、違和感を覚えた。
説明した内容と、自分の動作がピッタリとはまっていなかったのだ。

それより私は驚いた。
私が身振り手振り、ジェスチャーをしながら説明を行っていることに。


完全に、無意識。


無意識を意識した途端に、恥ずかしくなる不思議。
しかし、照れる暇はないし、自然と出てしまうジェスチャーを、私は止めることができない。

仕方がないので、私は可能な限り、発言とジェスチャーが一致するように努めた。
なかなか難しいが、一つだけピシャリと上手くハマったジェスチャーがあった。



「その話は、ちょっと置いといて」




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