息子6歳のつぶやき「そのかわりって言葉、苦手なの」
息子とお風呂に一緒に入っているとき、急に神妙な顔をして、わたしの方を向いて言った。
「ぼく、”そのかわり“って言葉、
苦手なの。
人からとろうとする言葉だから」
確かに、”そのかわり”という言葉は、相手より優位に立ち、何かを対価として引き出そうとするニュアンスがある。
もちろん、別の使い方もあるが。
突然、そんなことを何の脈絡もなく言い出したので、不安になり、
「かぁか(私のこと)、そのかわりって言ったことあった?」
「ううん、かぁかが言ったのを聞いたことないよ」
とりあえず、ほっ。
それじゃ、誰かに言われたの?と聞いても、特に何も答えず、別の話になった。
息子は、よくこんな感じで、言葉について指摘する。
「かぁか、今の言葉は悪い言葉だね」
なんてことも、言われたりする。
静かに真剣な顔をして、真っ当な指摘をされるので、ぐうの音も出ず、
「うん、かぁかが悪かった」
と、反省する。
どっちが年上かわからない。
いや、魂レベルでは、彼の方がはるかに上だろう。
どうしようもない母親を導くために、私のもとに生まれてきてくれたのかもしれない。
最近の若い子達は、魂レベルが高いとよく聞く。
七夕の短冊も、私の時代は、「あれが欲しい」とか、「○○になりたい」とかが多かったが、息子のクラスの短冊を見ると、「家族が笑顔でいられますように」とか、「みんなが幸せになりますように」なんてのが多くて驚いた。
ほんとに小学一年生?と感心した。
色々、暗い未来を警告する情報は多いが、わたしにはどうしてもそうなるとは思えないのだ。
この子達が未来の担い手なのだから。
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