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『イニシェリン島の精霊』アフタートークのまとめ

現在アカデミー賞にも様々な部門でノミネートされている『イニシェリン島の精霊』ですが、シネ・ギャラリーの上映もそろそろ終盤に差し掛かってきました。

皆さまもうご覧になりましたでしょうか?
個人的に見終わったあと、「……?」となっていましたが、ご覧になった方と話すと様々な見解で議論が巻き起こる、おもしろい映画だなあと思いました。(考察好きな方にはとても楽しめるのでは。)
映画の解釈は本当に人それぞれですが、ただのおじさん2人の喧嘩だと思いきや、その中にいろいろなメタファーが込められている、非常に深みのある映画だと思います。

個人的には、”福”支配人が話していた、コルムはパードリックに〇〇〇〇で、〇〇〇〇だから、〇〇〇〇じゃないの?と言われたときの衝撃……。
そ、そういう見方があったの…!?
でも確かに、しっくりくる……だからパードリックはあの衣装を着ていたの……?、えええ……深すぎる……(よい映画)
という気持ちになりました。(ネタバレになるかもなので、〇部分はご想像ください^^)

初めに書きました通り、シネ・ギャラリーでの上映も終盤になってきまして、ご覧になった方も多くなってきたと思いますので、2023/2/5に開催しました、「映画『イニシェリン島の精霊』アフタートーク「ファッションから見る『イニシェリン島の精霊』 ~アイルランドの服飾文化について~」について、そろそろまとめたいと思います。
まだ『イニシェリン島の精霊』をご覧になっていない方も、是非読んでいただきまして、『イニシェリン島の精霊』をご覧いただけますと幸いです。

さて、開催した、「映画『イニシェリン島の精霊』アフタートーク「ファッションから見る『イニシェリン島の精霊』 ~アイルランドの服飾文化について~」は、静岡市内にあります、ジャックノザワヤ様のご協力を得て開催しました。

ジャックノザワヤ(https://www.savilerowclub.com/)の野沢さんは、アイルランドのファッション文化に非常に精通されている方で、網目の模様が特徴的な手編みセーター・アランセーターの第一人者です。
イニシェリン島はアイルランドの架空の島ということで、野沢さんは、イニシェリン島の精霊のコメントチラシや、雑誌『装苑』(2023年3月号)などに『イニシェリン島の精霊』について寄稿されています。

↑雑誌「装苑」について詳しくはこちらをご覧ください。

そこでジャックノザワヤの野沢さんをお招きしまして、アフタートークを開催いたしました。
その時の記事がこちら↓

(アランセーターのことや、スタッフ小話など書かせてもらいました。アランセーターについて詳しく知りたいという方はこちらの記事をご参照ください。)

結果、イベントに多くのお客様にお越しいただいて、感無量でした。
ご来場いただきました方、本当にありがとうございました。
アランセーターを着ている方がいらっしゃって、嬉しくなりました^^
しかも静岡新聞さんにご取材いただきました…!!

↑掲載記事については、こちらのブログにてどうぞ!

やはり実際にアイルランドを何度も訪れている野沢さんの話は貴重で面白く、アイルランドの様々な文化や、映画で着ていた衣装について盛りだくさんに話していただきました。
そこで冒頭に書いた”福”支配人との話になるのですが、野沢さんのお話をお伺いしながら、衣装にもメタファーが込められているのを実感し、『イニシェリン島の精霊』は、マーティン・マクドナー監督の深甚な世界観が楽しめる作品なのだと思いました。

この時のアフタートークイベントに参加しなかったけど、もっと詳しく『イニシェリン島の精霊』や衣装、アイルランドの文化について知りたかったな……、という方は、ジャックノザワヤさんのブログにてアフタートークなどでお話ししてくださったことのすべてではないですが一片が語られています。
アフタートーク内でもお話しされましたが、ウイスキーのスペルの話など、当時の文化やイギリスとの関係をいろいろと考えてしまうような面白い発見がありました。
ご興味ある方は以下のリンクから是非どうぞ!↓

ジャックノザワヤさんでは、アランセーターをはじめ、様々なアパレルブランドを取り扱っています。
ワンランク上の装いを楽しみたい方など、一度HPやwebショップを覗いてみてください。

さて、現在、『イニシェリン島の精霊』は、第95回アカデミー賞®に以下の部門でノミネートされています!!

作品賞
監督賞 マーティン・マクドナー
主演男優賞 コリン・ファレル
助演男優賞 ブレンダン・グリーソン、助演男優賞 バリー・コーガン
助演女優賞 ケリー・コンドン
脚本賞 マーティン・マクドナー
作曲賞 カーター・バーウェル
編集賞 ミッケル・E.G.ニールセン

堂々の主要8部門9ノミネート中です!
アカデミー賞は日本時間の2023年3月13日に発表
されますので、是非お楽しみに!

当館では、同じくアカデミー賞ノミネート中の作品を多数上映いたします。
『イニシェリン島の精霊』以外にも、

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023/3/3~上映
RRR 2023/3/3~上映
エルヴィス 2023/3/17~上映
逆転のトライアングル 2023/3/31~上映
ザ・ホエール 上映期間未定

を、上映いたします!
もし一般の方の場合、来年2024年の3月までに、当館で年間2本以上映画をご鑑賞されるようであれば、シネ・ギャラリー会員へご入会したほうがお得です!
今後の上映予定はこちら↓

しかも現在会員募集中で、2023/5/7までご入会いただけます。
詳しくは以下リンクをご覧ください↓

『イニシェリン島の精霊』は、
2023/1/27(金)~3/2(木)
2/24(金)~3/2(木)まで続映決定
①12:45~14:45

です。是非お越しください^^(今後、続映、再映がある場合は、また改めて公式HPにてお知らせいたします)

それでは長くなりましたが、『イニシェリン島の精霊』を是非ご覧ください!皆さまのお越しを心よりお待ちしております。(げ)