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過去の言葉を抱え続けて苦しんでいるあなたへ

過去に言われた嫌なこと、傷ついたこと。
ずっと抱え続けていませんか?

私そうです。
小学生の頃同級生の男子から言われた悪口や、数年前に友達が何気なく放った一言とか。

でもね、ずっと抱えて生きていかなければならない理由なんてないんです。

どの言葉を採用するか自分で選べるようになれたら、今よりもちょっと楽になれる。

そんなことを考えたきっかけは、眼科での出来事でした。

小学校中学年くらいの女の子が視能訓練士の方と一緒に診察から待合室に出てきて、その子のお母さんと話し始めました。

聞こえてくる会話から、女の子が初めてメガネを作って受け取りに来たことがわかりました。

メガネをかけている女の子を見て、お母さんも視能訓練士さんも「かわいいね」「似合ってるね」と声をかけていました。女の子はニコニコして嬉しそうで、こちらも心が温かくなる光景でした。

その後に視能訓練士さんが言った言葉に私の心はぎゅっとなりました。

「かわいいから学校でもずっとかけてたら?もしも笑ったり変だって言う子がいたら、その子がおかしいんだから気にしなくていいんだよ」

もしも私もこう言ってもらえてたら違っていたのかな。

私が初めてメガネを作ったのは小3の時。クラスの中で一番初めにメガネをかけ始めました。すると、男子から「メガネザル」とからかわれました。元々「ブス」とか「気持ち悪い」などと悪口を言われていたのに、さらにもう一つ悪口のバリエーションが増えて憂鬱になりました。

小3の時のことを思い出し、もしもあの女の子のようにメガネ姿を褒めてもらえていたら、「気にしなくていいんだよ」と言ってもらえていたら、私もメガネをかけている自分に自信を持てたのに…と思いました。

しかしすぐに「いや、そんなことなはない」と思い直しました。

私もメガネを作った時に褒めてもらったことを思い出したからです。

メガネ屋さんで10本以上試着して、お気に入りのフレームを選びました。ピンクや白、青、黄緑など沢山の色がマーブル模様になったフレーム。

母もメガネ屋さんも「かわいいね」と言ってくれた。そう言われて、こそばゆい気持ちもありながら嬉しかった。メガネを受け取った日も嬉しくて、メガネをかけたまま帰った。

それなのに、学校でからかわれると気持ちは一転して、メガネをかけているのが恥ずかしくなったし嫌になりました。

母とメガネ屋さんの2人から言われた褒め言葉よりも5,6人の男子から言われた悪口を信じてしまったんです。

だから、あの女の子のように「何か言われても気にしなくていいんだよ」と言われても、私は気にしてしまっただろうなあと思います。

今、私は大人になって、コーチングを受けたり様々なコミュニティに参加してきた中で、世の中には色んな価値観があることを知りました。何を選ぶかは自分で決められるということも知りました。

それなのに、過去に言われた悪口を採用し続けている。何でかわからないけど、あの悪口が正しいと思い込んでいる。

でも、よくよく思い返してみると、外見にほんのちょっと自信を持てた時期もあったんです。

大学時代、大学内にある英会話スクールに通っていました。

ある時、同じクラスの女の子が「りさちゃんのことかわいいと思ってて、ずっとお話ししてみたかった」と言ってくれました。

耳を疑ったし、思わず「人違いじゃない?」とまで聞いてしまいました。

「間違ってない」と答えられてもまだ信じられませんでした。

しかし、その子はその後も何度も「りさちゃんはかわいい」と言ってくれたんです。

初めは、褒めていると見せかけて心の中では蔑んでいるのではないかと疑っていましたが、そんな様子は一切感じられず、本気で言ってくれているんだと信じられるようになりました。

ある日、その子に「かわいい」と言ってもらえて気分が良くなり、洋服を買いに行きました。

普段は試着しても「似合ってない」と思われるのが怖くて店員さんに見せるなんて絶対にしなかったのに、その日は怖いなんて思わなくて、試着室の外から「いかがですか?」と聞かれると、何のためらいもなく試着室のカーテンを開けました。

すると、店員さんが「わー!めちゃくちゃ似合いますね!」と言ってくれました。お世辞ではなく、本当にそう思ってくれているんだと信じられました。

何が起こっていたかというと、褒め言葉を採用できていたんです。

同じ「かわいい」「似合ってる」という言葉でも、「どうせお世辞でしょ」「本当はからかってるんでしょ」と捉えることもできましたが、この時の私は「本心で言ってくれている」と捉えられたんです。

私のことをかわいいと言ってくれた女の子が英会話スクールを辞めてしまった後は、悪い方を採用する自分に戻ってしまいました。

誰かに直接悪口を言われたわけではありませんが、一重はかわいくないとされ、みんなこぞってアイプチをしていたことで「一重の私がかわいいわけない」と思うようになりました。
蛯原友里さんとか田中美保さんなど当時メディアや世間が言っていた「かわいい」とは対極にいる顔なので、今思えばそれも仕方なかったかもしれません。

だからと言って今は「仕方ない」で終わらせたくないし、悪い言葉を抱えて苦しいまま生きるのも嫌です。今このことを思い出せたことは、「やっぱり自分にとって心地良い方を選びたい」と思う力になっています。

私は今、自分とって心地良い言葉を採用できるようになる練習しています。そうしないと、以前のように悪い方や嫌な方を採用する自分にすぐに戻ってまう気がするからです。

私がやっているのは、採用したい言葉を書き残すこと。

誰かに直接言われた言葉でもいいし、好きな曲の歌詞や、ドラマや漫画のセリフ、インタビュー記事などなんでもいいです。

この言葉いいな、こういう風に考えられるようになりたいなと思った言葉をノートに書いています。

スクショでもいいですが、手を動かした方がより心の中に入ってくるし、覚えていられます。

例えば、私はメイクアップアーティストの吉川康雄さんの言葉や考え方が好きで、たくさん書き残しています。

(吉川さんの言葉に救われた話)

そして、嫌な言葉を見聞きしてしまった時は、ノートに書いた言葉を見返します。すると、「あの人はああ言ってたけど、吉川さんはこう言ってくれてるんだから大丈夫だ」と味方がいるような気分になって、あまり落ち込まずに済みます。

初めのうちは、ノートに書いた言葉を私なんかが受け取っていいのかな?とか調子乗ったらだめなんじゃないかなどと不安になりました。

「いつかここに書いてある言葉を信じられるようになりたい」と思うところから私は始めました。そして、ノートの言葉が溜まってくると、ノートに書いてある言葉を信じる気持ちが強くなっていきました。

今は外見のコンプレックスが全てなくなったわけではないけど、一重に対するコンプレックスは薄れ、一重を悪く言う言葉を見聞きしても落ち込みにくくなりました。

同じようにして、他の過去に言われて嫌だった言葉も塗り替えようとしています。

過去の嫌な言葉を抱え続けているのが苦しい、少しでも手放したいと思っている方は、ぜひ試してみてください。

「この言葉いいな」と思ったものがあれば、公式LINEで教えてください。
私が書き残している言葉もお伝えして、エール交換のようなことができたら嬉しいです!



無理矢理ポジティブになる必要はない。
じっくり自分と向き合って、昨日より今日の自分を好きになる。
自分自身も挑戦しているライフコーチです。

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