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離婚宣告された四十路女が避けるべき場所

こんにちは。あいごです。

久しぶりの noteです。私ごとですが、前職でのセクハラ解雇関連の裁判が2週連続で開催されたこともあり、 noteの更新が滞っておりました。

本題とは違うけど、裁判ってものすごい時間がかかる。ほんとに、想定以上に時間がかかっている。提訴してから早、3年?4年?途中、コロナでの遅延の影響もありはしたけど、それを考慮したとしてもすごい時間かかりすぎ。

まだまだ結審しないのね、っていう段階にため息しか出ません。
(余談だけど、こんなに世の中はデジタル社会なのに裁判って驚くほどアナログ。すべて紙での書面のやりとり。裁判関係の書類のファイルが場所をとるのが今は悩みの種。)

さて、とりあえず、裁判の大きなプレッシャーから解放されたので、久しぶりに離婚宣告された自分を見つめる話を記していこうと思います。

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最近、日曜日のお休みのたびに、娘と出かけることが多かった。
ショッピングモールだったり、ドライブだったり、ちょっと洒落たカフェだったり、海だったり山だったり(笑)焼肉屋さんだったり。映画も行ったな。(ヒロアカもマスカレード・ナイトも観たよ)

なんせ現実逃避したかったのだ。家に居ても、近づいてくる裁判の書類に目を通さないといけないし、滞っている大学院の論文もいつも頭の片隅にあったし。とにかく家に居たくない。だから出かけようって。出かけると散財するから良くないのだけど。

そんな中、

「新しいマグカップとバスタオルが欲しい」

そう娘から要望があり、インテリアショップに行った。

そこで手触りの気持ち良いバスタオルを手にして、使い心地は?とか大きさは?とか、水吸うかな、とか娘と議論していると、同じくタオル売り場にて品定めする若いカップルがいた。1組どころではない。2組、3組・・・

これから一緒に暮らすのかな?すでに一緒に暮らしていて、2人で使うバスタオルを選ぶのかな?

女性が一つのタオルを手に取り、男性の頬に当てて笑い合っている(おい、それ商品だよ)。

食器売り場に移動した。

すでにマグカップは私も娘も気に入って使っているものがあるが、これからの冬場に備えてスープ類も飲めるようなちょっと大きめのカフェオレボウル的なものを探していた。そこにも男女のカップルが数組。パパが小さな子供を抱っこしている若い夫婦だったり、子供は家を出たので夫婦2人になったねっていうようなシニア世代の夫婦だったり。お茶碗を両手に取り、重さや大きさを吟味しているようであった。

それから、本棚が欲しくて家具系の売り場にも移動した。

最近、ものすごく本が増えた。これは私の悪い(いや、良い)クセ。

悩みが増えると本を読む。ひたすら本を買い読み漁る。最近読んでよかった本は今度まとめてみようかな。すでにある我が家の本棚には収まりきれなくなり、さらに、娘のコミックの本棚からあぶれたままの東京リベンジャーズだったり僕のヒーローアカデミア、呪術廻戦のコミックもそのままリビングに山積みになっているので、新しく本棚が欲しいなって思っていた。

しかし、本棚などの家具売り場で、私はなぜか普段以上に周りを見てしまったのだ。

本棚だけでない家具売り場には、当然、食器棚だの、ダイニングテーブルだの、キャビネットだのテレビ台だのソファだの、おしゃれで機能的な家具が勢揃いしているわけだけど、そこにも、いるわいるわ、家族連れやカップルやシニア夫婦。

皆、それぞれ、家の部屋の中を思い浮かべ、大きさや幅などをシミュレーションしながら選んでいるんだろう。扉を開けたり閉めたりしては、顔を見合わせ、「これいいよね」「あ、こっちの方がいいかも」的な会話が繰り広げられている。

ああ・・・

離婚宣告された女は、こういうところに日曜日に来てはいけない。

周りの普通のカップルだったり家族連れが、とてつもなく幸せそうに見える。神々しくさえ見える。きっと当人たちは普通なのよ。なかには、とびきり幸せルンルンの新婚カップルとか、近々同棲します!とかで幸せはち切れそうな人もいるんだろうけど、普通に、普段の暮らしの延長でふらりと買い物に来ている人もいるだろう。

しかし、だめだ。別居夫から離婚宣告され、いつ今の住居を追い出されるかもしれぬ四十路女が、こういう生活をアップデートするショップに来てはいけない。

少なくとも、平和な日曜日の昼間には絶対に立ち入ってはならない。

これは私が卑屈なだけ。ネガティブ思考を解き放てないからっていうせいも大きいのだろう。

でも、目の前のマグカップやバスタオル、本棚など、欲しいものをしっかり吟味することができない。

目障りな(失礼っ!)光景があまりにも多すぎる(私がちっさな人間なせいですけど)

思い返すと、夫と私には、こういう思い出がない。
昔、アパートに住んでいた時、洋服をかけて収納するタンスのようなものが欲しかった。夫のスーツだったり、私のちょっと良い服だったり。ハンガーラックじゃなくて、しっかりと扉が付いてて埃とか陽の光からも守れるような背の高いタンス。

「一緒に買いに行こうよ。」って夫に頼んだけど「好きなの選んできたらいいじゃん」そう言われて玉砕。1人でニトリに行って買ったよなー。(遠い目。もちろん支払いも私)

なんでもそう。本棚だって、IKEAやニトリで組み立て式のを購入したけど、私が1人で買って重いのを1人で車に運んで持ち帰り、1人で組み立てた(インパクトドライバーだって使えちゃう四十路女)。

今の私の心の中・・・

私は、誰かと一緒に、暮らしをアップデートしていくことに憧れているのかな。

私はまだ夫と一緒に、暮らしをアップデートしていくことを諦められていないのかな。

この命題は悩ましいところ。すぐに結論は出ないし、出せないところではあるけど、別居から175日を迎えてもまだ、こんなに心をかき乱す夫や結婚や離婚。いつになったらスッキリするのか。

とりあえず、新しいバスタオルをおろし、娘が選んだマグカップを洗うことで、ひとつ、娘と私の生活をアップデートした。(前に進まねば)


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