Casizolu -カジゾールチーズ-
前回ご紹介したのは羊乳のチーズでしたが、今回は牛乳のチーズです。
サルデーニャの中西部に位置するフェッルゥ山付近で放牧されているBue Rosso
(赤牛)の乳から作られるカジゾールチーズは現在では作り手が少なく非常に貴重な
チーズです。
カッチョカバッロ、洋梨形の伸びるチーズで作り方はモッツアレッラチーズなどと
同じで熱湯の中で練って形付けます。2~4kgの洋梨型に完成したものは天井から
吊るして保存、熟成されます。
また、昔はカジゾール作りは女性の仕事だったそうです。
フレッシュなものはクセがなく、ミルクの味を感じてテーブルチーズとして食べ
やすいです。
熟成が進むとピリッとした独特の刺激的な風味が出てきて、テーブルチーズとして
だけではなくローストして食べると美味しいです。
ローストしたものにははちみつをかけ黒コショウを振るとより一層美味しい!
ちなみに見出しの写真のようにカビが生えても取り除いて食べれば大丈夫、中にはカビが生えるのを待って熟成したものを食べる人もいます。