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リーマンショックで起きた新卒SESの闇(自宅待機1年後、退職勧告)

はじめましてこんにちは、サラワン@元SES現メーカ勤務兼業投資家です!

これは私が実際にリーマンショック時に見た新入社員さんのお話です。
ちょっと悲しい/寂しいお話になります…。

結論から言います。
2009年に入社した新入社員さんは1年後の2010年に一度も客先常駐すること無く会社都合で退職になりました。

■2009年度の新卒社員は40人越え!?

私が自宅待機と無意味研修を繰り返すこと半年、ちょうど2009年の4月に無意味社内研修を受けることになりました。
そう、新入社員の人たちが配属される月です。しかも40人も…。

2008年のリーマンショックの影響で2009年は就職氷河期の一歩手前でした。
この40人の新入社員の方々も就活に苦労したことでしょう。
ようやっと就職出来た会社だというのに残念ながらSESの会社です。

新入社員の方々はとても輝いていました。
2008年に自宅待機と無意味社内研修を繰り返していたSさんその他メンツに比べ、朝の挨拶は大きな声、受け答えはハキハキと。

そんな親友社員の方々、1ヶ月のソフトウェアの基礎研修後に自宅待機になってしまいました。

■自宅待機と無意味研修が1年近くも

そんな40人近い新卒の方々、Sさんと同じく自宅待機と無意味研修の無限ループに陥ります。
現場経験が無い新卒社員が自宅で学習といっても出来ることは限られてしまいます。一度でも現場に出ていれば何が出来ていないのか、自分が何を勉強したいのか/やっていきたいのか、などなど。発送の幅が広がるのですけどね。

自宅待機中は今で言う社内SNSで日報として日々の学習進捗を報告していました。掲示板なんかもあったので分からないことを質問しあったり、モチベーション維持のため月一で集まって勉強会を開いてみたり。

そうこうしている内に1年が経過しようとしていました。

■遂に動き出した経営陣

2010年の初旬、3月の期末決算のために遂に経営陣が動きました。
目的は稼働率を高く見せるためのSESの人数の削減です。

SESを雇っている会社の売り上げを簡単に判断する指標は「稼働率」です。

稼働率 = 常駐SESの数 / 会社所属の全SESの数

で、稼働率を手っ取り早く改善するため、新卒社員に対して退職勧告をし始めます…。

今でこそ「第二新卒」として20代の転職にハンデは無くなってきましたが、当時はまだそこまで社会は成熟されていませんでした。
そんな社会に新卒SESは未経験者として立ち向かうことになってしまいました。1人残らず…。

■まとめ

ということで、リーマンショック時に新卒SESの方々を襲った悲劇でした。

就活した時代に人生が左右されることほど、理不尽なことはありません。
俗に言う氷河期世代の方々もそうですが、世の中に振り回される方々を他人事とは思えません…。
コロナショックで振り回されるSESの方々にはスキルアップなどしていただき、世の中を生き残って欲しい限りです。

1人でも多くの方々が社会に人生を振り回されないことを祈っております…。
リーマンショック時に起きた悲劇はコロナショックでも起きる可能性が高いです。

その他にもSESにはリーマンショックの時に色々と悲劇がありました。

リーマンショックで起きたSESの闇(給料7割/自宅待機/無意味研修)の話

本記事が一人でも多くの方々の生活の向上に役立っていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回以上となります!

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