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子どもの意思を尊重して、なんでも自由にさせたほうがいい?

⇧リール動画をどうぞ

「子どもの自由な意志を、尊重しています」
これって、なんだか、キラキラした素敵な言葉ですよね。

ただ、私は、この言葉をママや園の先生たちから言われた時、
ちょっと気をつけるようにしています。

何を?

自由にさせてるって、実は放任と、紙一重なことが、度々あるから。

もちろん、なんでも「ダメ」と言うことを推奨しているわけではありません。

普段から、「ダメ」と子どもに言いやすいなあと、密かに悩んでいるママたちにとっては、
この「子どもの自由な意志を尊重」の言葉って、
気持ちが軽くなったり、納得しやすかったりもします。

何事も、幅だよね。
どちらか極端に寄るのではなく、その間をその時々に自分で判断する。

それが本当に大変だし、
負担にもなるし。
でも、それが、「自分らしく、この子を育てていく」という自信にもなるわけです。

で、話は最初に戻りまして。

1歳前後の娘ちゃんが、道端の石や砂を口に入れてもOK
なんなら自分も一緒に口に入れちゃう。
クレヨンで、紙以外のなんでも部屋中書き殴ってOK
なんなら自分も一緒にパソコンに落書きしちゃう。

・・・・・・

もし私がこの親子の担当なら、
このママの耳には届かないかもしれませんwが、

「この世界の枠組みを教えることって、大事だよ」と伝えたい。

何を口に入れていいか、
どこなら、クレヨンで書いていいか。

そして、それをわかっていながら、
でもちょっと好奇心で小石も口に入れてみたい、こっちにも書いてみたい、
と子ども自身が言うならば、
OKを出すかな。

危険なこと、大丈夫なこと。
最低限のところは守られるならば、
いろんな思いつきをトライするのは、OK。

大人は、その分、もっと細やかな見守りが必要になります。
本来なら、子どもを自由にさせるって、大人側の労力がものすごくかかること。

まだ赤ちゃんからちょっと卒業したばかりの、1歳前後の子どもには、
まずはこの世界の枠組み、ルールを一つ一つ、丁寧に関わっていくことを、
推奨したいと思います。

これから先、まだまだ、クリエイティブな面を引き出すことはできるよ。

みんなと過ごす場所での振る舞い、
時間を守ること、
衛生面に配慮した生活、
その場所でしていいこと、しては危ないこと、
この人に言っていいこと、言ってはいけないこと、

これって、軽視されていいものではないし、
反対に、
あまりにもこれに合わせ過ぎるのも良くない。

加減。

この加減が、本当に難しくて
世のママ達、園の先生達は、その度に悩んでる。

私は、そんなふうに、枠組みやルールを細やかに伝えようとしている人たちを、
応援したいなと思います。


アトリエLove&Compassion主宰
小児専門の言語聴覚士
結城ルミ子

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