【夫くんの居ない一ヶ月のこと】9月15日㈭ 眼鏡のレンズを介さないで見た空が、あんまりにも、きれいだったから
私の眼鏡は、もう随分と前に買ったものです。
ブルーライトカットの効果が入っているのですが、そのために、少しレンズが茶色っぽくなっています。
いつもどおりにその眼鏡を掛けて、今日、私は外を歩いていました。
何気なく眼鏡の汚れが気になって、拭き取ろうと外して、気づいたのです。
空の、青さに。
初めて色を見たかのような気持ち
今の眼鏡とは、長い付き合いです。
最初の頃は気になっていたであろう視界の黄ばみも、今は当たり前になっていました。
秋晴れの、今日。
外で眼鏡を外したら、空の青さに、その鮮やかさに、驚きました。
「空って、こんなにきれいな色をしていたっけ」
すっかり忘れていたのか、少し黄ばんだ世界が当たり前過ぎたのか。
私は初めて色を見たかのような気持ちになりました。
何気なくすれ違う木々も、生い茂った草花も、すれ違う人の服の色も。
すべてが鮮やかで、新鮮に見えた。
眼鏡は、体の一部
色の違いは、家の中ではあまり感じられません。
電気の光の色がそうさせるのか、全体的にベージュが多い家だからなのか。
青や緑、赤などの自然の色、鮮やかな色を、自然光の下で、裸眼で見ると、その美しさを感じることが出来るようです。
散歩に行ったわけではなく、用事があって外出した際に気づいたわけですが、どうして今まで外出先で眼鏡を外さなかったんだろうと不思議に思いました。
眼鏡をしている人にとって、眼鏡は体の一部のようなもの、という話を耳にしますが、実際、私はそうです。
眼鏡は、体の一部。
眼鏡があるから細かいものが見えるし、安全に歩くことが出来るし、小学生の頃から眼鏡をしていることが当たり前。
だから、レンズの色がちょっと変わったからといって、「外でメガネを外す」ということをしなかったのだろうと思います。
レンズを介さないで見た空が、あんまりにも、きれいだったから
そして、眼鏡をしていると見える色がちょっと違うものになるということを、もっと早く思い出したかったと、今は感じています。
富士山に行った時に眼鏡を外していたら、どんな色に見えていたのだろう。
台湾に行った時も、田舎にある実家に行った時も。
ブルーライトをカットする代わりに、少し世界を黄ばませる、私の眼鏡。
目にとって良いとは分かりつつ、いつもお世話になっていると感謝もしつつ。
「時々は、外して過ごしてみてもいいのかもしれない」
今は、そんな風に感じています。
だって、眼鏡のレンズを介さないで見た空が、あんまりにも、きれいだったから。
2022年9月15日(木)9:56
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