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「本当は好きじゃなかった」との出会い

以前のnoteでミニマリストに興味を持った理由の1つとして、帰りたい家・落ち着ける家じゃなかったという話を書きました。

そこから実際に大量の物(45Lごみ袋で80袋以上捨てました)を捨てることができたのはどうしてかを、振り返ってみたいと思います。

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捨てた物のうちの多くは実際に使っていたし、どこに何があるかも把握していました。
ゴミを捨てたわけではなくて、不要だと気付いたから捨てたというのとも少し違って、「あれば使う物」をかなり減らした形です。
別のnoteにも書きましたが、不安が強いタイプなので、ストックや「いつか使うかもしれない物」を持っておくことで安心感を得ようとしていました。
そんな私が、使っているものを捨てるハードルはかなり高いんですね。
だって、必要なはずのものを手元からなくすわけですから。

そのハードルを越える最初の一歩が「これ、本当は好きじゃない」という気持ちを無視していた自分に気付いたことです。

見た目の揃わない色んなメーカのパッケージ
着心地がベストではないお洋服
種類の揃っていない収納
使えるけど汚れの目立つ家具
単品では気に入っていても周りとの関係で色柄が調和しない物 etc...

もともとは整頓され整然としていることに美しさと喜びを感じるタイプなのに、数や量、不安のせいで「美しい」をないがしろにして我慢してきたことに気付いたんです。

このタオルの色が部屋の中で邪魔
棚の中の洗剤のボトルが全部違う色柄なのが気持ち悪い
ステンレスなのに錆が出てしまってる棚を見たくない
着心地が悪いのに高かったからって捨てられないお洋服が嫌
出窓にならべられた家電が邪魔で掃除できないのがストレス

こういう「本当は好きじゃなかった」に最初に思い当たったのは、こんまりさん(近藤麻理恵さん)の本の中で
「棚の中のパッケージラベルの声が邪魔」というような箇所を読んだ時でした。

私もそうだ!見た目がバラバラでたくさん文字の入った商品パッケージが部屋のあちこちにあるのを想像すると気持ち悪い
そう感じたんです。
バラバラなのが当たり前で仕方のないことだと思っていたから見ないふりをしていただけで、本当は嫌だった。
本当は嫌なら、なくすか変えるかすればいいじゃん!

まず滅多に使わない物の過剰ストックを処分し、ランニングストックは揃いのボトルを購入して中身を移しながら使い切り、ストック自体をほぼなしにしました。
そこから、「好きじゃなかった」を一回全部捨てる!と決めて、ちょっとでも存在に疑問のあるものは容赦なくごみ袋に放り込みました。
必要だけど好きじゃない場合は100%好きと思える代替品に買い替えが可能か考えながら、その過程で総数が減らせるなら減らすことを優先しながら、どんどん捨てました。

持っている必要のない物や好きじゃない理由の濃い物を捨てて空間に余裕が出てくると、今度は物にまぎれて見ないふりができてしまっていた物が目についてきます。
捨てたくない理由はあるけど、どこかに「好きじゃない」要素を含む物が、棚やクローゼットをあけるたびに私にアラートを鳴らしてきます。

ほんとは持ってても仕方ないと思ってない?
ほんとは好きじゃないんじゃない?

結局、大切にとっていたけど必要かと言われると必要でない本や家電やお洋服や小物や色んな物も、フリマアプリで売ったりお店に引き取ってもらったりしながら少しずつ手放しました。
アラートを感じ取った時点で手放すことは決まっていた気がしますが、大切だった理由も知っている場合は後悔したり買い直す危険もあったので、もう一度丁寧に、自分と物と向き合ってご相談が必要だと思っています。
まぁやっぱり、ほとんどは「今までありがとうございました!」とお礼を言いながら手放すことになるのですが(笑

そんなことを繰り返しながら、手放したら手放しただけ、罪悪感も気持ち悪さも減って、心に落ち着きが戻ってくるのがわかりました。

100点じゃない物を持っているのは、苦しい。悲しい。
好きじゃない気持ちを無視してると、持ってる自分が嫌になってくる。
嫌いな理由を手放して好きを残すと、安心できる自分が見えてくる。

決して、高級ならいいわけでもなく、好きだと思えばなんでも買えばいいというのでもなく。
譲れないポイントが研ぎ澄まされた結果、基準の外側の物を持たなくなる
→必然的に持ち物の数が減る
→結果的に好きな物だけが残ってしまう
というのが、ミニマリズムのスタート地点なんだと思います。

これは最近、友人に聞いた話ですが「ミニマリズムはアップル製品、減らすことを目的にしたのが無印良品」だそうです。
(決して無印をdisっているのではなく、目的の違いを表現していると思います)。
シンプルにしていく過程で、本来不要だと思われるリンゴマークをどうしても残す理由があった方と、ないことの利便性を追求した方の違いなのかなぁと。

私はまだ、リンゴとお寿司と炭酸水と…と選び切れていないし、かといって減らすだけの戦いにも身を投じられないので、どちらにもなれません。
ですが、本当に好きかどうかを問うて問うて考え続けた先に、もっと余白のある気持ちいい毎日がありそうな予感は、感じ取っています^^



生活をミニマルにしても使いたいお気に入りのものはこちらにまとまってます

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読んでくださりありがとうございます☆サポートで美味しいコーヒーショップのミルクティを飲んで、またよい記事が書けるようにお勉強します!