ライターを目指したきっかけ

「さらさんの文章は、分かりやすいですね」
私がライターを目指すきっかけになった言葉です。
この言葉は、2020年の春に参加したオンラインのビジネス講座で、主催者の女性起業家さんが伝えてくださいました。

私がこのビジネス講座に参加したきっかけは、ズバリ、焦っていたからです。
私は看護師をしているのですが、当時転職したばかりでした。
この転職先の仕事は、ずっとやりたいと思っていたこと。
最初は転職できたことがすごく嬉しくて、頑張ろう!と意気込んでいました。
でも、実際働いてみると「思ってたのと違う…」と気持ちが変わってしまいました。

勤務は週6日で体力的にキツく体調を崩し、職場の雰囲気は思っていたより保守的で合わなくて。
このままここで看護師を続けていても未来はないんじゃないかと絶望を感じたのは、転職して1ヶ月たった頃。
1ヶ月って、早いですよね…!
それぐらい、この職場で働きたいという思いが強すぎたんだと思います。
いろんな現場で働いた上で選んだ職場だったので、もう他の現場では働けないなという気持ちもありました。

そんなとき、ビジネス講座に出会いました。
看護師一本でやっていくことに不安を感じ、副業を始めようと思い参加。
これからの働き方を考えたいと思いました。
このビジネス講座は、カチッと難しい内容ではなくて、ビジネスを入り口に日常生活や会社での仕事にも活かせるマインドを学ぶ、ゆるりと楽しい講座でした。
通勤時間に動画を視聴し、昼休みに感想を書いていました。

3ヶ月間の動画講座だったのですが、月に1回、主催者さんと参加メンバーとお話するzoom会がありました。
ラストのzoom会で、参加メンバーそれぞれに主催者の方からコメントがあり「さらさんの文章は、分かりやすいですね」という言葉をいただいたのです。
動画の感想を主催者さんに送っていたのですが、いろんな文章を読む中で、私の文章は丁寧で説得力がある文章だと。

自分の文章に自信はなく、最初はこの言葉を受け入れられませんでした。
でも、そういえば昔から人に文章を書くことを頼まれることが多かったなって思い出しました。
そして、この主催者さんが好きだったので、この方が言ってくださるなら信じたいと思いました。

主催者さんは講座の中で「正解はない、どんな感想も素晴らしい」と伝えてくださっていました。
最初は「ちゃんとした文章を書かなきゃ」と身構えたり「他の人の感想に比べて、私の感想はたいしたことない」と恐縮してしまったりしていたのですが、この言葉で肩の力が抜けました。
だから、自然と書きたいという気持ちが湧き上がり、未完成な自分でも出していこうと自由に感想を書くことができたのです。
講座にはとても温かくて、優しい空気感が流れていました。
この空気感の中、感想を書き続けたから「書くことが好きだな」と気づけました。
書くことで、誰かのお役に立ちたい!
そんな気持ちが湧き上がってきました。

私ぐらいの文章力の人は、たくさんいるって、分かっています。
もっと上手な人は、もっとたくさんいる。
じゃあ、ライターになる人とならない人、何が違うか?といったら「書くことが好きで、ライターになりたい」と思って、一歩踏み出すかどうか。
ただ、それだけなんですよね。

褒められて調子に乗った私は、小さい一歩を踏み出してみようと思ったのでした。

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