【書評コラム】文章を書いて、生きていきたい

京都在住のエッセイスト・ライターの江角悠子さんのZINEのご紹介をします。
ZINEとは、個人で作る小冊子、雑誌のことです。
今年の5月に東京で開催された、ZINEを販売するイベントである「文学フリマ」に出展された作品です。

表紙もかわいい♩タイトルの文字は江角さんの手書きで、イラストは旦那さんが描かれたそう。

ZINEを通して、体感する

江角さんのZINEは、一言で言うと「ライターとしてのバイブル」。
ライター初心者の私は、読んで「文章を書いて生きる」ことを体感しました。
そして、最後にはスペシャルな体験が待っていたのです…!
私がZINEを読んで体感したことを書いていきますね。

ZINEを読んで感銘をうけ、江角さんに感想をお送りしたい!と思い立ちました。
最初は「ちゃんと書かなきゃ」と思って身構えて書けなくなっている自分がいました。
私にとって、江角さんは憧れの方。
江角さんに感想をお送りするのに、こんな文章じゃダメだ…!
書いては消して、を繰り返してZINEを読み返し、それでも書こうと思い直し、書き始める。
背伸びをして、自分以外の人になろうとしていました。
どんな文章でも、今の自分の感じたままをお伝えしたいと思いました。

そして、いい文章を書くために、友達からもらった美味しい紅茶を淹れてリラックスしてパソコンに向かいました。
髪を整えてメイクをして、お気に入りのペンでメモをとって。
「書く」というのは「点」ではなくて、日常から続く「線」なんだなぁ。
書けないときがあっても、ご機嫌な自分で過ごしているうちに筆が乗るときがくる。
そのときのために、日頃からご機嫌でいられるように、整えていきたいと思いました。

筆が乗ってきて、こうやって自分が思ったとおりに体を動かすことができるようになっていくんだろうなぁと思いました。
うまく書こうとするんじゃなくて、つたない文章でも「書きたい」という気持ちを大切に書いていこうと気持ちを新たにする。

役から離れ書くことで「自分」に立ち返る

ZINEのなかで、特に印象に残ったのは【役から離れ書くことで「自分」に立ち返る】というお話です。
このお話を読んで、思わず涙ぐみました。

私は昨年の秋に出産したのですが、育休に入る前は仕事に追われて、自分がやりたいと思うことを全然できずにいました。
産後に体調が回復してきて、少し自由に動けるようになって、やりたいことをちょっとずつできるようになってきました。
行きたかったパン屋に行ってみるとか、そういうちょっとしたことが自分を満たしてくれることを感じました。
それでも「お母さん」という役割が増えた私は、日々に追われてやりたいことを諦めていることもあります。

子育てをしていて「時間」の大切さを改めて感じる。
日々子どもの成長を見ていると、時間が流れるのはあっという間。
例えば、今まではずり這いで移動していたのに、はいはいをするようになったら、ずり這いはしなくなっていました。
そういえば、最近ずり這いしないなぁと、時間が流れていることを感じるのです。
成長していく姿を見るのは嬉しいことだけど、あの姿はもう見れないのかと思うと、ちょっと切ない気持ちになります。
今この瞬間、今のこの気持ちを大切にしたい。

最後に待っていた、スペシャルな体験

こんな文章で、いいのだろうか…と思いながら、江角さんに感想をお送りしてみました。
すると、お忙しいなかお返事をくださり「noteにアップしてみてはどうですか?」とアドバイスもくださったのです。
感動して、思わず涙ぐみました…!
そして、初めての【書評コラム】にチャレンジしてみました。
つたない文章でも「伝えたい」と文章を書いた先に、スペシャルな体験が待っていたのです!

私のように「書くことは好きだけど、こんな文章でいいのかな…」と文章を公開することを躊躇う人はいるんじゃないかなぁと思います。
江角さんのZINEは、そんな私たちの背中をそっと押してくれます。
「伝えたい」という思いで書いた文章は、読んでくれた人に気持ちを届けることができる。
そんな勇気をもらった一冊でした。
そして、私にとって書くことは「感謝の気持ちを伝えること」だと気づきました。
大事なことを伝えてくださった江角さんに、感想をお送りすることでお礼を伝えたい。
そんな気持ちで、文章を書きました。

最後に、初めての書評コラムを書く機会をくださった江角さん、ありがとうございました〜!

江角さんがZINEについて書かれている記事は、こちら♩
https://w-koharu.com/archives/35215

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