【京都ライター塾】第4回講座レポ:インタビューには、人との関わりで大切なエッセンスが詰まっている
8月19日(土)に京都ライター塾の4回目の講座に参加しました。
今回のテーマは「インタビューのやり方」。インタビューというと、まず人に話を聞く、ということが思い浮かびますが、それだけじゃないんです。インタビュー当日まで、念入りに準備して、当日も頭を働かせて話を聞いて。これだけ聞くと、難しそう…と思うかもしれませんが、講座を受けると楽しい!に変わります。そして、インタビューには人と関わるうえで、大切なエッセンスが詰まっています。
それでは、4回目の講座のレポートをお届けします〜!
3回目のレポート記事はこちら↓
企画書のフィードバック
まずは、前回の課題のフィードバックをいただきました。課題の内容は、江角さんにインタビューするというテーマの企画書を書くことでした。
企画書を書いてみた感想は、難しかったけど、楽しかったです!難しかったのは、テーマのゴール設定と媒体探し。記事を読んで、読者にどうなってもらいたいか?をイメージしながら、私にしか書けない視点で書く、ということを意識して書いてみました。媒体探しでは、どの媒体に掲載したら、記事の内容により興味を持ってもらえるか?を意識しながら書きました。難しかったけど、自分が興味のある内容を、どうやったら伝わるか、あれこれ考えるのは楽しいなぁと思いました!
フィードバックをいただいて、私に足りないのは過去記事の研究だと思いました。具体的にできていなかったのは、似たような記事のカテゴリを探す、記事の文字数を過去記事からイメージする、江角さんがどんな方か分かるような内容をタイトル案に入れるということ。どれも、過去記事や似たような内容の記事を研究すれば、もっと深められたはず。ツメが甘い!これから、記事を読むときは意識していいところを探して、自分の中にストックを増やしていきたいと思います。
現場でしか得られない素材を集める
いよいよ、本題。インタビュー・取材についてです。インタビューでは、取材のために、人に会って話を聞きます。インタビュー・取材については、2回目の講座でも学んだのですが、今回の講座ではインタビュー・取材での素材集めについて、具体的に学びました。
そして、インタビューできるライターは、単価が高いとのこと!インタビューは、ライターにとって必須のスキルですね。
今回の講座では、取材で集めるべき素材について、学びました。
↓2回目のレポート記事は、こちら
江角さんが取材で集めるべき素材について、パン屋を例に挙げて説明してくださったので、ご紹介しますね。
パン屋のオーナーがフランスで食べたパンのおいしさに感動して、フランスで5年修行をして、オープンしたパン屋。50種類のパンが並んでいて、扉を開けると、焼きたてのパンのいい香りがする。大正時代の古いレンガ作りの重厚感がある、落ち着いた雰囲気のお店。
臨場感がありますよね!思わず、パン屋に行きたくなります。パンの種類の説明では、「バラエティに富んだ」と表現すると、100種類ぐらいを想像する人もいるとお話されていました。読者に想像させない、読んだだけで分かる素材を集めることで、よりリアリティが増します。
そして、聞いた話だけではなく、自分が現場で見たこと、感じたこと、ネットで検索しただけでは出てこないことを書くとお話されていました。取材に行ったからこそ分かる素材を集めることで、取材対象の人に会いたくなったり、お店に行きたくなったりしますね!
取材を始める前から、取材は始まっている
取材を始める前から、取材は始まっています。まずは、取材の準備です。
企画書には、以下の内容を書きます。
印象的だったお話は、取材をする目的で熱意を伝えるということ。江角さんがフリーペーパーに掲載する記事を書くために、京都の某銘菓の販売元に取材のアポ入れをされたときのこと。フリーペーパーには載せないと、最初は取材を断られたそう。でも、江角さんと一緒に取材されたライターさんが「絶対に載せたい!」と手書きで販売元へ手紙を送ったところ、取材をOKしてもらえたとのことでした。熱意は相手に伝わるんですね!どうしても取材したいという熱意を持てることを探したいし、その思いを相手に伝えたいと思いました。
次は、江角さんのアポ入れのやり方を教えていただきました。飲食店や観光スポットの場合、電話をかける時間を考えるとお話されていました。具体的には、ランチライムやディナータイムを避けたり、Googleで調べたときに出てくる空いている時間帯の情報を参考にされるとのこと。気持ちよく取材を受けてもらえるように、アポ入れの段階から相手の立場に立って考えることが大事だなぁと思いました。
そして、事前に質問リストを送っておくと、インタビューされる側も答えや資料を用意しておけるので安心とのことでした。質問リストを作るためにインタビューをする相手やお店について調べておくと、こちらも心の準備ができます。相手も調べたうえでインタビューされると、うれしいですよね。
インタビューの時間は限られているので、質問に優先順位をつけると、記事を書くために必要なことを漏れなく聞けます。
いざ、インタビュー!
ここまで準備してきて、いよいよ、インタビューです!取材には、以下のものを持っていきます。当日は、身だしなみと言葉遣いに注意。相手へのおもてなしとして、身だしなみを整え、媒体の看板を背負うイメージで、言葉遣いに注意します。相手にいい印象を持ってもらうことで、いい話を聞くことに繋がりますね。
当日は、相手の方とコミュニケーションを取りながら、インタビューを進めていきます。江角さんは、先に話をお聞きしてから写真撮影をするとのことでした。話の内容によって、掲載する写真を決めるのだそうです。現場での話の深掘り、どの写真を載せるとより内容が伝わりやすくなるか、判断する力がいい記事を作るのだと思いました。当日も、考えることがたくさんありますね…!
インタビューする時間は、原稿のボリュームによって決まります。江角さんは、原稿のボリュームが、500〜1000字だと30分、3000〜5000字だと1時間、10000字だと3時間、インタビューに時間をとるそうです。そして、インタビューの最初に相手に時間を伝えます。そうすることで、相手もその後の仕事の都合をつけやすくなるので、相手を尊重した関わりが大事なんだなと思いました。
傾聴って、難しい
インタビューで、相手の話を引き出すコツを学びました。
一番印象に残ったのは、相手の話をさえぎらないこと。これが難しい!普段の生活で、さえぎらずに話を聞けているかというと…聞けてないことも多いなぁと思いました。相手の話に共感したとき、「分かります!私も○○」と自分の話に持っていってしまうことがあります。インタビューは、相手の話を聞いて、いい記事を書くためにするもの。ここを意識して、普段から相手の話を最後まで聞く練習をしようと思います。
インタビューに活かせる、傾聴術の本を紹介していただきました。プロのカウンセラーの方が実践している内容で、傾聴の技法を学ぶことができます。
↓江角さんおすすめの本は、こちら
インタビューをしてみよう
他の受講生の方とペアになって、インタビューをしてみました。テーマは、「どんなライターになりたいですか?」。
実際にやってみると、難しかったです…!私は、前回の課題だった企画書の内容から話を始めて、テーマへ導こうと思いましたが、回り道をしたり、話が脱線したりして、時間が足りなくなりました。最後に、無理やりテーマの質問をして、消化不良でインタビュー終了。
ペアの方は、最初にズバッとテーマの質問をされたので、答えやすかったし、深掘りしてもらえました。私もそうすればよかったなぁ…やってみて、気づくことがたくさんありますね。経験あるのみです。
まとめ
インタビューって、難しいけど、楽しい!今回の講座を受けて、そう思いました。私は人の話を聞くのが好きなので、話を聞いて記事を書いて、その方の魅力を伝える、というのはなんて素晴らしいことなんだろうと思いました。
ただ、いい記事を書くために話を聞く、というのは難しいなと思いました。気持ちよく話していただけるように準備をしたり、インタビューでは時間内に話を引き出したり。やることが盛りだくさんです。
やることはたくさんあるけど、いい記事を書くために一番大事なのは、相手を尊重した関わりだと思いました。アポを取るときはお店が忙しい時間帯を避けたり、インタビューの前に所要時間を伝えたりすることなど、相手の状況を想像して、それを言動で伝えること。相手と一緒に、いい記事を書くという気持ちでインタビューに臨みたいと思います。これは普段の生活でもできることなので、意識してやっていきたいです。インタビューには、人と関わるうえで大切なエッセンスが詰まっています。
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