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「社会起業家としての歩み~ルッキズムというオワコンを生きる私達へ~」

#SAPPORODIVERSITYFORUM  女性起業家フォーラム~「起業」は自分の心が決める~ 講師「前川裕奈さん」のコラムをご紹介します。

「社会起業家としての歩み~ルッキズムというオワコンを生きる私達へ~」

皆さん、こんにちは。
kelluna.(ケルナ)という、フィットネスウェアのブランドの代表、
前川裕奈です。
 
kelluna.は、
“Beauty comes from self-love (美とは、ありのままの自分を愛すること)” をコンセプトに、スポーツウェアを通してボディポジティビティ
セルフラブ(自己肯定)について発信しています。
日本の限定的な「美」の概念(痩せるが吉、色白がモテる..等)を
払拭すべく、多様な容姿があってこその輝き、そして運動は
「無理して変わるため」ではなく「より自分を好きになり、
心が笑顔になるためのライフスタイル」であることを伝え続けています。
 
制作の舞台は、インド洋に光り輝く島、スリランカ。作り手達は、
スリランカで社会的地位や性別や生活環境を理由に労働市場に参入できずにいた現地の女性たちで、自社工房で楽しく笑顔溢れるコミュニティ作りを
大切にしております。また、ウェアは現地の廃材(デッドストック)
活用、梱包はティーバッグのリサイクル、染め物は茶葉を使用するなど、
環境にも配慮しております。
 
「自分に優しく(self-love)、ヒトに優しく(雇用の創出)、地球に優しく(素材への配慮)」を企業理念としております。
 
私自身は、大学卒業後は民間企業に勤めた後、国際協力の分野で実践者として複数組織で働いていました。前職の外務省で、スリランカに駐在したことをきっかけに、現地で起業することになりました。
 
ちなみに、起業をすることを元々考えていたタイプではないので、
そのような勉強をしたことはありませんでした。
アパレルの経験もありませんでした。
物販すらしたことはありませんでした。
なんなら、起業してから必要となった営業スキル・人事スキル、
何も経験はありませんでした笑。
起業当初は資金もなかったので、クリエイティブ周りやウェブも
自分で制作しましたが、右脳はかなり弱いタイプです..。
しいていうなら、スリランカへの愛、そして外見至上主義(ルッキズム)を
問題提起したかったという気持ちはありました。
 
そんな私が、なぜ外務省をやめてまで起業したのかは、
イベント当日にお話しさせてください!
 
また、ブランドを通して伝えたい「ボディポジティビティ」「セルフラブ」ですが、私自身20代の頃は容姿コンプレックスと戦い、拒食と過食を
繰り返していました。60キロ超えたと思えば40キロ切ったり。
社会が強制する「理想の美」に近づくために、
笑顔を殺して運動していました。
ひょんなことがきっかけで、
今はひたすら自分が心から楽しいと思えるトライアスロンに沼っています。ランニングや自転車で下半身はかなり逞しいですが、
誇らしく思っています。
 
kelluna.のコンセプトは、私の実体験がもとになっています。
なぜ「スリランカ」と「ルッキズム」が一つのブランドとして
結びついたのか。当日はそんな話もしながら、皆さんと一緒に、
「ルッキズム(外見至上主義)」が蔓延する日本社会で、
どうしたらより生きやすく、自分や異なる他者を抱きしめることが
できるのかについて考えていければと思います。


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