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ランドセル✖️海外支援✖️NPO

北九州市市民活動サポートセンターです!
GWも終わっちゃいますね…昨日は4月のサポの日のご報告をさせていただきましたが、サポセンでは、5月サポの日に向けて(5月26日開催予定)準備を開始しています。

少し前のお話ですが、
5月サポの日の発表団体NPO法人ドリームランドセルから 
井上理事長と中山理事にお越しいただき、作戦会議を行いました。

ドリームランドセルの活動内容などの詳細はサポの日(発表当日)に聞いていただくのが一番だと思いますので…それは後日に…

当然、活動報告書を拝見したり、その活動が新聞やテレビで取り上げられたこともあったので活動の概要的なところは存じていたのですが、理事長とちゃんとお話しさせていただくのは初めてでした。

そこで、せっかくの機会でしたので、発表内容の確認と併せて、私なりに聞いてみたかったことなどをお話しさせていただいたのでちょっとだけお伝えしますね。

NPO法人ドリームランドセル

この法人は、中古ランドセルを中心とした教育物資を通じた海外支援事業に取り組まれている法人です。
主には、使わなくなったランドセルや学用品を磨いて、ミャンマーの子どもたちに届けています。

詳しくはこちらから
https://dreamrandosel.jimdofree.com/

https://www.facebook.com/npo.dreamrandosel

右側奥 井上理事長   手前 中山理事

なぜ程度良いものだけを求めるのか?

みなさんはいかがでしょうか?
寄付するのだから、古くても、一部破損があったりしても使えるものであれば問題ないのでは?とか思いませんか?

ドリームランドセルでは、一旦受け取ったものでもミャンマーへ送付できないものもあるとのこと。

その理由の一つは、
ミャンマーの子どもたちの通学路の状況は日本とは大きく違うそうです。
片道2時間超歩くこともあり、山を越えたり、崖沿いの危険な道を歩いたり...とても過酷な状況であるとのこと。。。
(言われると確かにテレビでそんな映像は見たことある気がしました。)

そんな過酷な通学路を歩くのに、肩紐(ベルト)が痛んでたり、ランドセルの蓋?の留め金が壊れていたりして閉まらなかったりすると、危険が伴います・・・すごく納得しました。

また、井上理事長からお聞きしたのは、ほとんど日本の物に触れる機会のないミャンマーの子どもたちに、人生で初めて触れる日本製品が破損があるものだったりして、日本に対するイメージを悪くするようなことは、避けたいとのこと…これも凄く納得です。

私の中には、元々持っていないものを送るのだから、多少古くて傷があったって、蓋がしっかり固定できなくても、使えたらいいでしょ?みたいな気持ちはありましたし、それに気づかされ…浅かった自分の考えに恥ずかしくなってしまいました…😅

ランドセルとともに500円の寄付を募る

これについては、皆さんはどう思いますか?

当然なんですけど、海外に送るのってお金がかかることはわかりますよね。
でも気持ちとしてはいかがでしょうか?
ランドセル寄付するのに、お金も求めるの?って思いませんか?

そこで、ランドセルだけでも、気持ちがある方からは、受け取ってもよいのではないか?ということを聞いてみました。

答えはNOです。せっかくいただいても届けることができないものは、受け取ることはできないとのことです。

昨年度は、300個くらいのランドセルを送って、送料は、30万円以上ということでした。単純に計算しても一つ1,000円以上の送料はかかっていますよね。

ミャンマーは内戦も続いていて、それほど治安もよくありません。国内のインフラもそれほど整っていません。
そのため、送り方によっては、途中で物がなくなったり、必要とする子どもまで届かずに転売されてしまうこともあるようです。

現在は、北九州市門司区にある平和パコダの僧侶の方のご協力により、ミャンマーの子どもたちに確実に届くように、そのネットワークを使って、物資が届けられており、ちゃんと受け取った旨の報告写真なども送られてくるようです。

井上さんたちは、祖父母や親に買ってもらったりして、「6年間の思い出のつまった大切なもの」を預かっているという認識のもと、確実に必要とする子どもたちに届くような方法を選択しており、そのためには、費用もかかってしまう…ということです。

これにもすごく納得しました。

NPOとしての大きな課題…

受益者からお金をいただけないことによって、同じような課題に直面しているNPO法人は少なくないと思います。

今回の話では、ランドセルの動きは以下のようになります。
寄付する方 → ドリームランドセル → ミャンマーの子達 (受益者)

でもお金の動きは、通常のビジネスのように逆流しません。
これが無料でやってると長く続けば続くほど、活動が広がれば広がるほど、苦しくなってしまいます。

動物の保護活動を行うNPO法人なんかも同じことが言えますよね。
助けた猫や犬からお金がもらえるわけないですもんね…

どんなに素敵な活動でも、やっぱりお金は必要になるんですよね…

勝手な想定ですが、ランドセルを寄付する人たちを受益者にする取り組みがあるとドリームランドセルの活動はもっと広がり、もっと助かる子たちも増え、今はミャンマーだけかもしれませんが、他の国にも広げていくことができるのではないかと思います。

それが何かは思いつきませんが…😅

ドリームランドセルさんは、今はこの物と一緒にいただく寄付金とオリジナルグッズの販売などにより、輸送費を確保していますが、

なかなか足りてない現状もあるようです。

令和4年5月26日1830-2000
そんなことも少しだけ、頭に置いて、一緒に考えながらサポセンでお話しを聞いてみませんか?

https://www.kirakirakitaq.jp/detail_event.php?id=3164

オンラインもあるので遠方の方もぜひ!

文責 イノ


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