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誰一人見捨てない居場所作り(特定非営利活動法人PLANET)

先週頭に飲んでから原因不明の体調不良で、しばらくノドが食べ物を受け付けない時期があり、少し痩せました。せっかくなので、このままダイエットしようかなぁ~なんて一念発起。からの三日坊主。
あんbeです。

ま、いつものことです。気にしない!

5月サポの日の振り返り

さて、昨日は5月のサポの日。特定非営利活動法人PLANETの支援員の方々をお招きし開催しました。

それぞれ元は当事者であった方もいらっしゃるようで、支援に対して実際のエピソードを交え、熱い想いをお聞かせいただきました。
そして皆さんキャラが濃い…もちろん良い意味で。
でもたぶん、今回は後ろから静かに見守っていましたが、彼らを束ねる代表の矢野さんが一番濃いのでしょうね(笑)


PLANETの皆さん(イタズラされてる方が若干1名w)

特定非営利活動法人PLANETとは

PLANETは、旧称:北九州DARCから心機一転名称を変更し、薬物依存に限らない、アルコール、ゲーム、スマホ、ギャンブル、窃盗、自傷etc.より広範な依存症の回復支援に対応していくこととなりました。

5つの支援事業所

  • 北九州ダルクデイセンター「URANUS」(地域活動支援センター)

  • 「JUPITER」(特定相談支援事業所)

  • 「MARS」/サテライト「MARS2」(グループホーム&自立準備ホーム)

  • 「EARTH」/サテライト「EARTH2」(自立準備ホーム)

  • 「VENUS」(女性支援)

を持ち、
それぞれの事業所で発生する事案について、グループであることの強みを活かし、個々人に必要かつ適切な支援を行っているとのことです。

PLANETを中心に上の5つの惑星が常に回転し、必ず接点を持っている、
これがPLANETの理念であり、名前の由来だそうです。

PLANETの強み

全国には50を超えるDARC(Drag Addiction Rehabilitation Center)があるそうです。
それぞれが独自のプログラムを持ち支援しており、その多くが、当事者が支援を行う『ピアカウンセリング』というスタイルで支援を行っています。

そうした中でも、PLANETは、上述の5つの支援事業所が連携して活動を行っており、全国的にも他に類を見ないとのことです。

依存症の回復支援と一口に言っても、当事者を取り巻く環境は三者三様。
一人ひとりのその時の状況に合わせて、サービスを提供しているとのことです。

DARCに限らず、介護・看護のような施設では、ここまでは出来るけど、ここからは出来ないといった壁があったりします。
要は実施した支援に対して助成金/補助金が出ていたり、全部ひっくるめて委託という形で契約していたりするため、そうした公的な資金から足が出るときは、施設が善意/無償でやらなければならなかったり、利用者の自己負担となったり、はたまた特定のサービスだけ別の施設を利用する必要があったりするのです。

発表の中で自身が当事者だったとき、「先入観で施設の都合に合わせて利用者を管理していると思っていた」と仰っていました。これはこのような制度の建付けによる各施設の限界がそう感じさせるのだと思います。

一方で、PLANETは5つの惑星が互いに接点を持つことで、当事者の情報やスキームを共有し、導入から自立まで、ワンストップに支援することができることが大きな強みとなっています。

若者の生活支援の難しさ

EARTHでは主に若者の生活支援を行っています。
全国に自立準備ホームはありますが、若者に特化した準備ホームは多くないそうです。

その理由は実に若者らしく現実的。
食欲旺盛で食費が掛かるから(笑)
夜中抜け出そうとするので常駐する職員の人件費が嵩むから!(笑)
いや、笑い事じゃないんですけどね。

特有の有り余るエネルギーを色んな方向に発散しようとする若者を正し、律し、導くためには、相応の人員、エネルギー、お金が必要です。

しかし、全てを網羅できるほど委託金は出ておらず、支援員が朝4時から食事を作るなど節制し、賄っているそうです。
敢えて若者に特化させているのも、そうした理由からでしょうかね。

家族団らんの温かさ

生活支援では、常に関わりをもつ、家庭的な雰囲気を大事にする、ということを意識されているそうです。

依存症当事者の多くは、疎外感、孤独感を感じているとのこと。
親の育児放棄や依存症に対する世間の偏見。
こうした冷たい世界で彼らは生きてきたが故に何かに依存し、抜け出せず、また、一度は自立しても、戻ってきてしまうそう。

温かい部屋、栄養バランスを考えられた食事、支援員の方々のコミュニケーション。
普通、と言うと語弊があるかもしれませんが、一般に家庭で受けられるであろうコト・モノを押し付けるでもなく、自然に与えられることで、彼らは真っ当な感覚を取り戻していくのかもしれません。


合格祈願弁当 これは嬉しかっただろうなぁ~

質疑応答で「当事者の方々から言われて嬉しかった言葉は?」との質問への、「行ってきます」との答えは胸に来るものがありました。

また、依存症患者は選択肢が狭いと言われていました。
支援にあたっては、“依存させない”のではなく、”依存先を増やす”
という逆転の?発想はとても面白いと感じました。

生活を安定させ、一歩引いて社会を見たとき、様々な選択肢が目に入るはずです。
元々当事者であった支援員の方だからこそ気付くことができる悩み、課題、声にならない声があるのかもしれませんね。

おわりに

このようにPLANETは、当事者と一緒に考えることを大切にしています。
また、公的な社会資源が無ければ、それを一緒につくっていきたい、当事者達が安心して自立できるように偏見のない社会をつくりたい、と力強くお話いただきました。

支援の現場はかな~~~り大変なのは容易に想像できます。
そんな現場のお話を今回ご登壇いただいた支援員の方々が楽しそうに、嬉しそうにお話していたのが何より印象的でした。

最後に、PLANETが委託金を超えた食事を提供できるのは、ご理解ある支援者の方々の支えあってのことだと思います。
PLANETに限らずですが、NPO法人は社会課題に取り組む法人ですから、受益者からサービスの対価を直接的、又は十分にいただきづらいといったことがままあります。
法人の趣旨・活動にご理解、ご賛同いただける方は少しでもご支援をしていただけると、充実したサービスや支援者の励みに繋がります。

寄付をしたり、活動に参加したり、支援の形は様々です。
中でもPLANETではオリジナルコーヒーの販売をしています。
良かったら飲んでみてはいかがですか?


来月は「みんなで考える防災会議」。
6月20日18時半~
これから梅雨、台風のシーズンに入ります。
身近に災害が起きた時、あなたはどうする?大丈夫?
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6月サポの日_チラシ

あんbe


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