和出汁でも中華ごはん
お出汁が好きすぎる
お出汁研究家のさぴこです。
この前、母と電話していたときの会話で
わたしがなにげなく、
「今日はレッスンで余った中華麺を油で焼いて、
冷蔵庫にある出汁であんかけ作った」
という話をしたら、
「中華も、いつもの昆布鰹出汁でいけるの?」
と聞かれました。
そう、
いけるんですよ。
普通に美味しく作れます。
出汁って世界共通で、
日本だと
昆布・鰹節・干し椎茸・煮干し
を一般的に使い分けますが、
ヨーロッパなら
玉ねぎ人参セロリなどの野菜と
肉類を煮込んだブイヨン、
インドでも
野菜の煮込み出汁を使ったり
あとは飴色玉ねぎを
うま味として使ったり。
中国では
ねぎしょうがと鶏ガラを煮込んだ
鶏がらスープなどありますね。
いろいろ食材は違えど
その国ごとに
出汁=料理のベース
となるものがあるんです。
で、
世界各国全ての出汁には
共通する点があります。
それは
うま味のかけ合わせ
です。
まず、出汁というのは、
基本は単体で使うものではなく
食材をかけ合わせて作ります。
(昆布だけでなく鰹節も、とか)
で、そのかけ合わせというのは
異なるうま味成分を
かけ合わせることを言います。
(異なるうま味を合わせると
舌で感じるうま味が約8倍になるから)
だから昆布出汁だけよりも
鰹節を合わせたほうが、
料亭のお吸い物のような
味わいになるんですね。
でで、
じゃあその異なるうま味ってなんや
ってところなんですが、
このうま味のかけ合わせは
細かくいうと
アミノ酸×核酸、
(コハク酸もあるけど一旦割愛)
もっと細かくいうと
グルタミン酸×イノシン酸
とかってなります。
これを分かりやすく言い換えると、
動物性食品×植物性食品
のかけ合わせです。
だから、
日本は昆布と鰹節、
海外だと野菜と肉、
という合わせ方なんですね。
世界の出汁って、
食材は違えど
うま味は結局一緒なんですよ。
話は少しそれましたが、
使う食材は違えど
うま味成分は同じなので、
昆布や鰹節の出汁(和出汁)を
中華に使っても
美味しくなるんです。
もちろん本格的に作るなら
ちゃんとその国の出汁がいいですが!!!
でも家庭の毎日ごはんなら
全然和出汁もありだなと私は思います。
大事なのは
なんの出汁を使うかというよりも
うま味がちゃんとかけ合わされているかどうか。
ここで美味しさが決まるな~と
常日頃だしを引いていて思う部分です。
なのでおうちで料理をするときに
中華のハードルが高いって方は、
ぜひぜひ普通の日本の出汁で
あんかけなど作ってみてください。
中華要素が欲しければ
甜麺醤・豆板醤・ごま油を入れると
日本の出汁も一気に
中華の味になります。
わたしはなるべく無添加で
美味しいごはんを作って
健康的な暮らしをしたいので、
同じ思いのかたの
参考になれば嬉しいです。
これを読んでいるあなたの
おうちごはんが
もっと楽しいものになりますように。
峰村咲子
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