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自分とおしゃべりする方法

前回のエッセイで自分との心との向き合い方のツールの一つとして、ガンダーラモニタリングシート(エクセル)を使っていたことを紹介させていただきました。

Veda Tokyoの前身であるコンセプトスタジオvedaでヨガをはじめたことをきっかけに、その日のヨガの練習での気づきや学んだことをエクセル管理しているシートその名も“ガンダーラモニタリングシート“
毎日の記録を重ねるうちに、ヨガのことだけでなく、その日の体調、食べたもの、今の感情など最終的には11項目列を追加して様々な角度から自分自身の観察しています。このモニタリングシートは、計6年間毎日欠かさず続けました。

前回のエッセイはこちら

今回はもう少しカジュアルに取り入れられる、私が普段使いしている方法についてシェアしたいと思います。

How Are You?

バンクーバーに移住して初めの頃、カフェやスーパーやあらゆるところで、”How are you?”と聞かれることに「えぇ〜見ず知らずの人が、私がどんな調子か聞いてくれるの?!」と感激した思い出があります。実際のところは挨拶の慣用句なので、本当の様子を聞かれているわけではないのですが、私は今どんな調子だろう?と自問自答するきっかけが増えたような気がします。

疲れた、は言っちゃいけない?

こちらもカナダに来たばかりの頃、あくびをした時に、「Are you tired?」と聞かれた私は咄嗟に「No!疲れているなんてとんでもない!」と返事をしました。それを見た友人はお腹を抱えて笑いだしたのです。「あくびをしていて明らかに眠いのに、疲れていないってどういうこと?!」と。
ちなみに彼女の周りの日本人の友人はみんな同じ反応をしたのだとか。
眠いという英語表現を”tired”で表すという背景もありますが、疲れている(眠い)ことが明らかなのに、その状態を頑なに認めない様子が面白おかしくみえたようです。
確かに日本で生活していると、疲れたは言っちゃいけないという不文律がある気がします。もっと大変な人がいるのだから言ってはいけないとか、怠けている証拠だとか、疲れたって言ったら周りを不快にするとか、そんなことを気にしてか、いつの間にか私は本当に疲れていても、「疲れた」が言えなくなっていたことに気づいたのです。

自分と会話する3つの質問

ここで私が普段自分の様子を知るために使っている3つの質問を紹介したいなと思います。
1. 元気?
2. 何考えてる?
3. 条件なく全部叶うとしたらどうなっていたい?何が欲しい?どうしたい?

頻度は大体月1くらいでしょうか?なんだかモヤモヤしているなとか、迷いが出ているなとか、最近自分と話してないなと気づいた時が、自分とおしゃべりするタイミングのサインです。形式は気にしないでください。1~3の間で同じことを繰り返し書いてしまっても大丈夫です。

ノートはいつも安全地帯

書いているときは頭を全く使いません。手が勝手に書くことを、そしてただ流れるように吐き出される思いや願いや考えを120%そのまま出し切る、ジャッジもしない、書いていることに対して感想も持たない、ただ、空白に打ち込まれる文字を聴く、そんなイメージです。
自分しか見ない、自分だけの場所、ノートはいつだって安全地帯です。だから全部ど正直に書く。疲れていたら、疲れた〜って書くし、疲れていない時は、普通に元気だよ〜って書きます。
書くことがなかなか降りてこないときは、「何も浮かんでこないけど、なんか分からないけど書かなきゃと思って書いてる」って書き始めると勝手に手が動き出したりします。

自分に話を聞いてもらおう

書いたことで何か現実的なことが今すぐ劇的に変わることはほとんどないけれど、自分の”ホントのところ”の様子、そして制限なしの自分の望みを認識できると、自分自身に話を聞いてもらえたことで安心するし、ちょっとした気づきがあったり、視界がクリアになる感覚を味わえるかと思います。
【これは秘密ですが(笑)、ずっと後に自分が書いたものを見返してみると、叶って欲しいなと思っていたことが、自分の手中にあったり、在りたい生き方ができていたりすることに気づくと思います。これは後のお楽しみ:)】

今これを読んでくださっているみなさんは、お元気ですか?
心や体の調子はいかがですか?頑張り過ぎていないですか?
本音のど正直なところを心の内で呟いて、ただ受け止めてあげてください。

生きてるってすごいこと。せっかくの機会なので、自分の声を聴きながら正直に、健康的に生きていきたいですね。


今日も優しく心軽やかな1日を過ごせますように。
またヨガプログラムやエッセイでお会いしましょう。

Saori Instagram Link : https://www.instagram.com/saorilemyuimoue/


※こちらの記事はVeda Tokyoを通して2023/12/28に配信されたエッセイ(タイトル: Free Breathing with Sound vol.7 自分とおしゃべりする方法)です。

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