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2010年07月20日(火)

隣の娘の足蹴りにあって目を覚ます。サイズもでかい娘の足。だが今、全面に汗疹ができている。暗闇の中、娘の足に触ってみる。熱い。私の足と比べると断然熱い。汗をかいているわけではないのだが、この熱のこもり方、まだ彼女は子供なんだなぁと思う。でーんと両手を広げて、頭には従兄弟から貰ったぬいぐるみの枕をして口を開けて眠っている。私はそんな彼女の足をしばらくさすっていたが、このままじゃ眠れそうになく起き上がる。午前一時。
娘と過ごした昨日は、あっという間に過ぎた。映画を見に行くという約束をようやく果たすことができた。子供との約束を放っておくというのは、どうも心地が悪い。昔誰かに言われた。子供との約束はどんなことがあっても守らなければならないんだ、と。子供は一心に信じているのだから、それを裏切ってはならないのだ、と。そう、昔夜の店で働いていたとき、客がそんなことを言っていた。あの言葉は今でもはっきり覚えている。
しばらく窓辺に座っていたが、こうしていても何もならないと立ち上がり、風呂場を暗室に変えることにする。こういう、何と言うんだろう、心がざわざわする時は、写真を焼くにかぎる。

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3,505字
クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々を乗り越えてくるのに、クリシュナムルティや長田弘、メイ・サートンらの言葉は私の支えでした。この日記はひたすらに世界と「私」とを見つめる眼を通して描かれています。

世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。

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