2003年07月29日(火)

 鼠色の空から絶え間なく降りしきる雨に向かって、まだ幼い白薔薇の蕾は、まっすぐに顔を上げている。それは静かでそして凛とした、真っ直ぐな背筋。まるで一直線に空と繋がっているかのような。私もこの手をそうやって伸ばしたなら空を掴めるんじゃないかなんて錯覚させるほどの。

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クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々を乗り越えてくるのに、クリシュナムルティや長田弘、メイ・サートンらの言葉は私の支えでした。この日記はひたすらに世界と「私」とを見つめる眼を通して描かれています。

世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。

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