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見つめる日々

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世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。
クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々… もっと詳しく
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2020年10月の記事一覧

2005年09月26日(月)

 午前四時半、私たちは玄関を出た。もちろん空はまだ、闇色の絵の具で塗りこめられており、私…

2005年09月15日(木)

 娘を迎えに行くには少し早い時間に家を出る。自転車を漕いで私はまず坂道をくだる。保育園ま…

2005年09月12日(月)

 暑い暑い、そう言いながら娘が冷凍庫を開ける。その中に入っているのはアイスノンやら大きめ…

2005年09月08日(木)

 水曜日。一日中ごうごうと風が啼く。街路樹は全身を風に嬲られ、ぐわんぐわんと撓んでいる。…

2005年09月06日(火)

 台風が少しずつそれてゆく。テレビから流れる天気予報の画面がそれを教える。私はその画面を…

2005年09月05日(月)

「先生、どうしても、どうしてもそうせずにはいられなくなるんです」

2005年08月29日(月)

 全て放棄してしまいたいと思うとき、人は何を為すのだろう。もう全て終わりにしてしまいたいと願ってしまうとき、人は何を為すのだろう。  日曜日、娘を実家に送り届けた後の記憶を、私はぷっつりと失っている。帰る道筋、実家の最寄り駅のホームで煙草を一本吸ったところまでは残っているのだが、その後がばらばらの破片となって散らばって、まるでとてつもなく小さなピースを操るジグソーパズルのようだ。私はそれを今も、組み立てることができないでいる。  今朝、友人からの電話で目を覚ます。日曜日だと

2005年08月27日(土)

 暑い一日。暑さが苦手な私は、朝から息絶え絶えで、娘に笑われる。だめじゃない、ママは、も…

2005年08月25日(木)

 寝床からなかなか起き上がれない日が続く。そうしている間にあっという間に日が過ぎる。私は…

2005年08月13日(土)

 今、布団の上では娘が大の字になって眠っている。眠る前、暑いよ暑いよとシャツをまくりあげ…

2005年08月08日(月)

 夜が明ける様子をじっと見つめていた。いつもの窓際、椅子に体育座りといった格好で。やがて…

2005年08月07日(日)

 娘と手を繋いで歩く。夏の日差しが私たちの肩や背中を焼いてゆく。だから私たちは、暑いねぇ…

2005年08月03日(水)

 ようやく日が沈み、西の空から徐々に、先刻まで燃え上がっていた橙色の炎が薄れてゆく。訪れ…

2005年07月30日(土)

 気がつけば徹夜二日目。前に眠ったのはいつだったろう、と思ってもうまく思い出せない。そんな不規則な生活を送っていながら、私の体は結構元気だったりする。  さっき鶏の雄叫びが聞こえた。もうそんな時間なのかとカーテンをめくり外を見やる。そういえば昨日のこの時間は、Mと喋り倒していたのだった。そして、不意に闇色薄くなり出した空を、二人でじっと見つめていた。  何が合図だったのだろう、よく覚えていない。でも私たちはまるでそれが当たり前であるかのようにそれぞれ立ち上がり、必要なものだけ