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2005年08月27日(土)

 暑い一日。暑さが苦手な私は、朝から息絶え絶えで、娘に笑われる。だめじゃない、ママは、もう!と、彼女がしょっちゅう繰り返す。その言葉を浴びるたび、はいごめんなしゃいねぇと返事をしつつ、私は洗濯物やら何やらを繰り返す。
 薔薇の樹のプランターにおそらく去年のうちにこぼれていたのだろう朝顔が、ぐんぐん育ち、薔薇の樹はすっかり朝顔に包み込まれ、今、青と紫の間のような色の花を毎朝開かせる。夕暮れ時にはあっけなく萎み、そうやって、やわらかい花びらが垂れてゆくまで開くと萎むを繰り返す。朝顔に思考があるはずはないけれど、私は見つめながら、気になって気になって仕方がなくなる。そんなにも正直に自分を曝け出して、それでもこの世界で生きていけるものなのでしょうか。もちろん、誰もその私の問いに答えてはくれないけれども。

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1,326字
クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々を乗り越えてくるのに、クリシュナムルティや長田弘、メイ・サートンらの言葉は私の支えでした。この日記はひたすらに世界と「私」とを見つめる眼を通して描かれています。

世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。

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