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見つめる日々

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世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。
クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々… もっと詳しく
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2020年5月の記事一覧

2004年12月05日(日)

 凄まじい嵐だった。雨筋が真横に描かれるほどに風が暴れ、裸の枝をこれでもかという程に嬲っ…

2004年11月29日(月)

 あっという間に時が過ぎてゆく。銀杏並木を見上げると、すっかり全身黄色く色づいている者、…

2004年11月19日(金)

 昨日の午後から降り出した雨は、夜半には斜めに傾きながら強く降り続けた。時計がもうじき夜…

2004年11月16日(火)

 毎年恒例の枝下ろしが為される。街路樹はすっかり裸ん坊だ。それまでわっさわっさと風に揺れ…

2004年11月04日(木)

 娘からラブレターをもらった。「はい、ママ!」、手渡された何処にでもあるような紙切れを開…

2004年10月28日(木)

 眠れずに朝を迎えた。首を傾げたくなるほどに眠気が全くない。目も耳も意識も、すっきりと澄…

2004年10月24日(日)

 夜風がしゅるると滑り込む窓辺。ぼんやりと街路樹を眺めていると、背後で声が。「どんぐりは?」。眠ったはずの娘の声。多分寝ぼけているのだろうと思いつつ、咄嗟に返事をしてしまう。「いっぱいあるよ。宝箱にちゃんと入ってるよ」。安心したのか、娘はぐるりんと寝返りを打ちつつも再び眠りに落ちてゆく。そおっと頭を撫でてやると、いっとき高くなっていた寝息も、すぅっと静かになる。  台風が暴走したり、地震が押し寄せたり。何処を見ても何かしらおかしなことが起きている。地球が怒っているんじゃなかろ

2004年10月19日(火)

 プランターに水をやる。先が綻び始めた黄色い蕾に、しゃわしゃわと如雨露からの雨を降らすと…

2004年10月16日(土)

 久しぶりに澄み渡る空。待ってましたとばかりに私は朝から何度も洗濯機を回す。その合間合間…

2004年10月10日(日)

 観測史上最大という台風が通り過ぎていった。まだこの街に台風がいる最中、表通りの街路樹の…

2004年10月05日(火)

 降り続く雨。真夜中を過ぎた今も、雨は止まない。夏の間中、風で右方向へ傾いでいた街路樹が…

2004年10月03日(日)

 うなじがちりちりと焼け焦げるのを感じながら、一生懸命走る娘を応援する。ゴール直前で転ん…

2004年09月27日(月)

 夕方から降り出した雨は、真夜中を過ぎた今もまだ止まない。街灯の明かりの下、細かな線を描…

2004年09月24日(金)

 もう体重二十キロ近い娘を自転車の後ろに乗せ、私は今日もえっちらおっちら長い坂をのぼる。この坂をのぼりきったところにある交叉点で、私たちは今日も立ち止まる。ほらママ、今日も向こうの空が燃えてるよ。ほんとだねぇ、今日は昨日よりピンクっぽいかな。ううん、まだオレンジ色だよ。そんなふうに信号の前でひとしきり西の空を眺めてから、私たちは今度は一気に下り坂を走り降りる。髪や腕や、私たちの体中にぶつかってくる風は、もうすっかり秋の匂い。涼やかな、何処か懐かしい匂い。  家に着くと、娘はベ