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2019年の奄美記(6月)加計呂麻島


梅雨の時期に入ったので、雨だらけ。少しでも降雨量が増えたり、雨が強かったりすると、すぐに村への道は通れなくなります。この村への唯一の道が塞がっても、ニュースになったりはしません。離島の、限界集落に通じる道が塞がったって、ほとんどの人には「関係ない」ことだから。でも、だからって、シマのじいばあも、大騒ぎしません。はげ〜ば〜ど!(シマの方言で、あら!大変!)ば〜どば〜ど!と言うものの、基本的には何もしません。こんなのは、日常茶飯事なので。「誰か、なおしてくれないかね〜」と、基本、他力本願。てげてげ。

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雨が止んで、晴れ間が見えてきました。奄美の雨は、ドバーッと降っても、すぐあがります。梅雨の時期にはさねんばなが咲いていました。

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庭のバナナ。2年くらい前に植えたやつなので、おやつになるのはまだまだ先かな。

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珊瑚砂利の道。私が子供の頃は、島中が珊瑚砂利で、白くて綺麗な島だったけど、いつの頃からか、ここにも開発の波が押し寄せてきて、コンクリやアスファルトだらけ灰色まみれになってしまいました。家の前まで自動車を乗りつけることができるようになった便利さと引き換えに、私たちはシマの美しかった風景を失くしました。

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すっかり雨も上がったので、ようやく本題へ。

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6月の奄美入りは、昨年の大型台風で壊れた屋根と外壁の修理の続きをしに来ていました(前回は1月)素人工事だけど、今年の台風シーズン前に補修をしないと、屋根が飛んでしまうかもしれないから。少しづつでも直していれば、家は長持ちします。この家も、実際は築70年くらいになるはず。もっとかな?

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外壁も塗り直して、ピカピカ(になり過ぎた!)

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今回の修復作業は4人で行ったので、予定していたよりも早く全工程を終えることができました。いえーい!ゆえ(祝い)じゃー!ゆえの準備じゃがー!

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シマで一番の料理上手もとちゃんに、切り干し大根を作ってもらいます。もとちゃんの料理が大好きなので、シマへ帰る前には電話して、食べたいものをリクエストしておきます。今回は、シマの天ぷらと切り干し大根。

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横浜で生まれ育ち、このシマで過ごす時間ももらえました。都会とイナカ(それも相当の)を常に経験できる環境をくれて、今とても、父と母に感謝しています。

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家の補修も終わったので、東京に帰ります。

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その前に、シマの病院にいるばあちゃんに会ってから。95歳になる、シマ娘のばあちゃん。まだまだ聞きたいこと、教えて欲しいこと、たくさんあるから。まだまだ長生きせんばね。またすぐシマに戻ってくるからねー。それまで、うんときばれよー。あんまー(シマの方言で、おばあちゃん)

ブラジルでおいしいお肉を食べるために使わせていただきます