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スキルとテクニックだけでは結果は出ない -根底にあるのはマインドセット-

「スキル」「テクニック」

このキーワードをインターネットを検索すれば、企業向け、個人事業者向けに「スキル」や「テクニック」を身につけるための多くの研修を目にします。

さらなる成長のために
今抱えている課題の解決のために

目的志向、または、問題解決のどちらかに向けて沢山の広告を目にします。一部は、その「スキル」や「テクニック」を持っていないと、人生の敗者、何か足りていない人かのような危機感を煽るような過激なものもありますよね。

マーケティングには様々な心理学のテクニックが用いられていて、それが消費者に刺さるキャッチコピーであったり、インターネット広告の出し分けに使われていますので、自分の興味関心に比較的近いものに日々追われるインターネット生活をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。(ビックデータ解析について話し始めると長くなるので、これはまたの機会に)

さて、研修の話に戻ります。

多くの場合、研修に参加する方はなにかの目標を達成するために「足りない何か」を身につけることを目的に参加されます。私の運営しているKANも同じく、ITの研修をメインの生業(最近ではMicrosoft Teamsの研修)にしていますので、

1.ツールの操作方法がわからない
2.ツールの操作方法さえ取得すれば問題は解決できる

と思っていらっしゃる参加者の方、または、情報システム部門、人事部門の方からご相談を受ける機会が多くあります。

でも、操作方法を教えるだけでは、社員の方々の行動は変わりません。(それをお伝えしてもなかなか分かっていただけるご担当者さんは少なく、とりあえず操作だけ、と言われるケースも多いですが。)

表面上だけのスキルやテクニックは、すぐに忘れさられ、また、社員の行動変容を促すのには、効果的ではありません。スキルとテクニックの定義は、以下のように分けられ、区別して考えるべきものであると考えています。

スキル
個人のマインドセット、ヒューマンスキルに影響される
・習得までの時間が長い
・理解のプロセスには個人差がある
・マニュアル化がしにくい
・一度覚えると忘れにくい

テクニック
・個人のマインドセット、ヒューマンスキルに影響されない
・習得までの時間が短い
・多くの人が同じプロセスで習得しやすい
・マニュアル化がしやすい
・忘れやすい、間違えやすい

そのため、少しでも表面上のテクニックを身につけるだけ、に参加された方がとどまらないように、スキルを効果的に習得してもらうためにその根底にあるマインドセットにアプローチできるようなカリキュラム設計を行います。

いくつかの研究や、様々な行動分析、人材育成、研修設計モデルを見てきた中で、私は考える意識の階層は以下のアイスバーグモデルで表現できます。

アイスバーグモデル(氷山の一角)

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表面上にわかりにくい「マインドセット」が、「上司に受けろって言われてきた研修だから来ただけ」「あー研修だるい」「こんな研修なんて無意味」のままだったら、どんなことをお伝えしても、その方には響かず、身につかず、一部のテクニックの取得で、かつ、その後の行動は変わらないからです。

これは研修に限ったことだけでなく、人が発する「言葉」「行動」は、根底にある「マインドセット」の影響を大きく受けます。

よって、「マインドセット」を大切にした研修、会社運営をすることで、研修の参加者や企業の社員は、成長していき、社会にいい循環をうみだすことができる、というのが私の信念です。

私の中で、自分の考えるマインドセットから行動・言葉の「アイスバーグモデル(氷山の一角)」を自分の納得がいく言語化、ビジュアル化をすることは、直近の中での大きな目標でした。

あー!すっきりした^^

また、それぞれを構成する要素について書いてみようと思います。

日々の「仕事」をもっと有意義で素晴らしいものに
- Make Your Work More Wonderful -

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