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揚げ物は、みんなで食べれば、怖くない

どんだけ揚げ物好きやねん!というツッコミの声が聞こえてきそうですが、またもや、揚げ物の話。

今日はコロッケを作ります。


突然ですが、私もコロッケみたくなりたいなと思うことがあります。

(こいつ頭おかしいんか?と思う前に、まあ聞いてください。)


コロッケってあんまり華がないですよね。唐揚げやトンカツのように、パッと輝くようなメインのおかずにはなりにくい、ちょっと地味な存在。

それでいて、作るのはそこそこ手間のかかる、めんどくさいやつ。

でも、昔から食卓を盛り上げてきた頑張り屋で、縁の下の力持ち。いるだけでなんだかほっとする、素朴で親しみのある存在。


これを人間に置き換えると、なんとなく自分の理想に近いのです。理想、というか「ギリギリなれそうな人物像」とでも言うのでしょうか。

地味だけど、
ひたむきで一生懸命
素朴で親しみの湧く
いるだけで安心するような
ソウイフモノニ ワタシハナリタイ←



そして、村上春樹さんが自身のエッセイで
「気持ちよく晴れ上がった秋の午後に公園のベンチに座り、何の気兼ねもなく熱々のコロッケパンにかぶりつく喜びに匹敵するものがあるだろうか?いや、ありません。」
と書いているように、何も考えず熱々のコロッケを頬張るって、幸せ以外のなにものでもないです。


作るのがめんどくさいからこそ、上手にできた時の嬉しさはひとしおですし、味もスーパーで売ってる出来合いのコロッケとは雲泥の差があります。



いざ、すすめやキッチン〜♪

かの有名アニメソングではないですが、笑
まずは玉ねぎを刻み、じゃがいもを茹でていきます。
じゃがいもは皮ごと茹でる方法もありますが、時間がかかります。他にやることがあるなら片手間で茹でておけば良いですが、急いでいるときは小さく切ってから茹でた方が早いです。

仕上げに粉ふき芋にするとホクホクしやすい




茹でている間に、みじん切りの玉ねぎと、ひき肉を炒めます。今日は、豚挽肉で作ります。
炒まったら、しょうゆ、みりん、砂糖、ソースなどお好みの調味料で味付け。



ホクホクに潰したじゃがいもを混ぜていきます。この時点ですでに美味しそうだし、この時点でひと仕事終えた感があります。ふぅ。



ここが正念場!

よーく冷めたら丸く小判型に整えて、小麦粉、卵、パン粉をつけますが、これがまぁめんどくさい。笑 

卵、小麦粉、パン粉と3個も器がいるし、手が汚れるし、力加減を間違えるとタネがぼろっと崩れます。やれやれ…

でも、出来上がったときのおいしさを思えば頑張れるというもの。ここは黙々と作業します。

ちょっといびつ



あとは、180度の油でカラッと揚げるだけ!
おつかれさまでした。
ちなみに、揚げる前に少し時間をおくと、パン粉が卵の水分を吸って取れにくくなります。

いい音!


キャベツは、どうした?

キャベツはなかった



黄金色にきれいに揚がったコロッケを見て、思わず「コロ助ナリ!」と真似をしてしまいます。(誰につっこまれることもなく、台所で1人で真似をしています。)

揚げたてのコロッケは、サクサクなのにホクホクで、お肉の優しいうまみに溢れています。
じんわり、幸せ。じんわり、美味しい。


村上さんのように、パンに挟みたかったけど、パンが無かったのが心底悔やまれますね。


それにしても、私って揚げ物が好きなんだなぁ。noteを書いていて、初めて気付きました。


みんなで揚げたてを食べているときは幸福感で満たされているので、カロリーなんて怖くない!と思うのですが、あとで必ず後悔するのでした。笑





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